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胸を張る
「胸を張る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
胸を張るの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「わが町」より 著者:織田作之助
が耳にはいると、他吉は、 「それもそや。どや、わいの仕込み方はちがうやろ」 と
胸を張る前に、なにか遠い想いに胸があつく、鉛筆の賞品を貰ってにこにこしている君枝....
「杉垣」より 著者:宮本百合子
まあそんなとこだがね」 ズボンのポケットへ両手をつっこんで、チューブ椅子の上で
胸を張る姿勢をとり、 「それとは別個に、今度は僕も大いにやるぞ」 慎一は思わず....
「道標」より 著者:宮本百合子
ころだという話から、蜂谷は、そのカフェーのコバルトと黄色に塗られた椅子の上で厚い
胸を張るようにして、
「僕もそろそろどっかへ動き出したくもあるなあ」
と云った。....
「澪標」より 著者:外村繁
決して不快なものではない。日頃、柔弱な自分を奮い立たせるようで、むしろ快い。私は
胸を張る思いで学校へ行く。私の帰りを待ちかね、春枝が橋の上まで出迎えていることも....