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胸膈
「胸膈〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
胸膈の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「草枕」より 著者:夏目漱石
は、舷《こべり》から、肘《ひじ》を落して、ほいと眼をさます。 「まだ着かんかな」
胸膈《きょうかく》を前へ出して、右の肘《ひじ》を後《うし》ろへ張って、左り手を真....
「浮雲」より 著者:二葉亭四迷
られぬ。一念ここに至る毎《ごと》に、文三は我《が》も折れ気も挫《く》じけてそして
胸膈《むね》も塞《ふさ》がる。 こう云う矢端《やさき》には得て疑心も起りたがる....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
姿をあらわしていました。米友も久しく見なかった広い原と、高い山の景色に触れると、
胸膈《きょうかく》がすっと開くようにいい心持になりました。原を出ると大根畑があっ....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
の二階を見上げた。
「そうだ。断の一字あるのみ」
「断の一字あるのみ」
英雄|
胸膈非無策《きょうかくさくなきにあらず》
当見《まさにみるべし》、赫々邦家新《か....
「妖怪報告」より 著者:井上円了
、もしくは楚撻に遭うと夢み、消化せざる食餌をなすときは、肥大なる黒熊来たり、わが
胸膈に当たりて、泰然として座したりと夢みたりと。また、ソクラテスの言わるるには、....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
、その痛さが甚しいのみならずいかにも空気の稀薄なるために呼吸をすることが困難で、
胸膈を圧迫されて居るのかあるいは
胸膈が突き出るのか訳が分らぬが今思い出してもぞっ....