胸鰭[語句情報] »
胸鰭
「胸鰭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
胸鰭の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
の交媒の拍車をかけて理想魚を作るつもりだった。 翌年の花どきが来て、雄魚たちの
胸鰭を中心に交尾期を現す追星が春の宵空のように潤った目を開いた。すると魚たちの「....
「魚服記」より 著者:太宰治
かしただけのことであったのに。 鮒は滝壺のちかくの淵をあちこちと泳ぎまわった。
胸鰭をぴらぴらさせて水面へ浮んで来たかと思うと、つと尾鰭をつよく振って底深くもぐ....
「飛沙魚」より 著者:佐藤垢石
跳ねながら逃げだす。そして、葭や葦などに這い上がり、ちょいと人間の方を振り向き、
胸鰭をあげて額に翳し、※をぱちぱちさせる顔は、ひどく愛嬌たっぷり。 鰒は、食べ....
「海豚と河豚」より 著者:佐藤垢石
ときと同じの、風采であるそうだ。 この猛毒が一番に多量に入っているのは、河豚の
胸鰭の下の皮膚についている寄生虫である。これを蝶々と言っている。河豚の皮膚と同じ....
「鯛釣り素人咄」より 著者:佐藤垢石
の鯛は頭が大きくいかめしく尻の方に至って細くこけ、色は頭の上側から背にかけ、また
胸鰭が薄い黒紫色に彩られて、いわゆる赤髭金鱗頭骨に節を作るという容をそなえている....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
を具え、体の色は青黒くその両面に各二条の黄色縦線が頭から尾まで通っており、背鰭と
胸鰭とに尖き刺があって、もしさされるとひどく疼むから人に嫌われるが、それでも浜の....