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「胼〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

胼の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
灯台鬼」より 著者:大阪圭吉
せんが、ちょっとあなたのてのひらを見せて下さい」 ――ああ東屋氏は、てのひらの胝で怪人物を突き止めるつもりだ。なるほどこれは名案だ! けれども、三田村技手....
デパートの絞刑吏」より 著者:大阪圭吉
事。第二に両手の掌中に残された横線をなす無数の怪し気な擦過傷。その中には幾つかの胝も含まれる。第三に、肩、下顎部、肘等の露出個所に与えられた無数の軽い擦過傷。....
三狂人」より 著者:大阪圭吉
揉みはじめたのだがその足裏は、どうしたことかひどく硬くて凹まない。どうやら大きな胝らしい。博士は、今度はもう少し足を持ちあげて、その拇指の尖端を灯の前へ捻じ向....
食魔」より 著者:岡本かの子
る支那楽のような交際も無いことはない。鼈四郎が向き嵌って行ったのはそういう苦労|胝で心の感膜が厚くなっている年長の連中であった。 その頃、京極でモダンな洋食....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
紙鳶などを揚げていると、巡査が来てすぐに叱られる。 寒風に吹き晒されて、両手にを切らせて、紙鳶に日を暮らした三十年前の子供は、随分乱暴であったかも知れないが....
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝」より 著者:三遊亭円朝
「おい/\お母さんが眼病で、弟御が車を挽く事はお前さんが番毎云いなさるから、耳に胝のいる程だが、姉さんまアお母さんはあゝやって眼病で煩ってるし、兄さんは軟弱い....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
馬籠や妻籠に見る街道風の屋造りはその奈良井にもあった。 「半蔵さん、わたしはもう胝をこしらえてしまった。」 と寿平次は笑いながら言って、草鞋のために水腫れの....
」より 著者:島崎藤村
にあるもので、何一つその痕跡をとどめないものはない。髪はめっきり白くなり、すわり胝は豆のように堅く、腰は腐ってしまいそうに重かった。朝寝の枕もとに煙草盆を引き....
縮図」より 著者:徳田秋声
きたが、やがて彼女の細腕では持ちきれない時が来た。 やがて皮削ぎ庖丁や縫針で、胝の出来た手で、鼓や太鼓の撥をもち、踊りも、梅にも春や藤娘、お座敷を間に合わせ....
怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
三の水出し、遣らずの最中、野天丁半の鼻ッ張り、ヤアの賭場まで逐って来たのだ、今は皹を白足袋で隠し、なまぞらを遣っているものゝ、悪い事はお前より上だよ、それに又....
松の操美人の生埋」より 著者:三遊亭円朝
踏跨げて歩いたり、旦那様がお誂えなすってお拵え遊ばした桐の胴丸の火鉢へ、寒いって胝だらけな足を上げて、立て居て踵をあぶるので、旦那はすっかり怒って仕舞って早々....
娘煙術師」より 著者:国枝史郎
る友吉の両手をコツコツと打った。 「右の掌の小指の下と左の掌の人差し指の下に、縄胝ができておりますはずで。つまり不断に捕り縄の稽古を規則正しくやっている証拠で....
思い出草」より 著者:岡本綺堂
紙鳶などを揚げていると、巡査が来てすぐに叱られる。 寒風に吹き晒されて、両手にを切らせて、紙鳶に日を暮した二十年|前の小児は、随分乱暴であったかも知れないが....
想い出」より 著者:上村松園
土田麦僊さんが御在世の折、よく私の筆|胝が笑い話になりましたものです。 無理もないことで、私が絵筆を執り始めてから....