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能く能く
「能く能く〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
能く能くの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
んだのだ、余は若しや此の客帳の字と昨夜の贋電報の字と同じ事では有るまいかと思い、
能く能く鑑定して見たが全く違って居る、客帳のは余ほど綺麗な筆蹟で珍しい達筆と云っ....
「碧玉の環飾」より 著者:田中貢太郎
してあるうちに、安禄山の乱が起って、猿の行方も解らなくなったと聞いていたが、今|
能く能く思い出してみると、この環飾は常にかの猿の首に嵌めていた物だ」 と言った....
「河童小僧」より 著者:岡本綺堂
更に音の沙汰もない。ええ忌々しい奴だと呟きながら、其夜は其ままに邸へ帰ったが、扨
能く能く考えて見ると、あれが果して妖怪であろうか、万一我が驚愕と憤怒の余りに、碌....
「ねじくり博士」より 著者:幸田露伴
ことの出来ない真理さ。しかも物理学上の明晰なる理だよ。イイカネ、例に挙げたものを
能く能く考えて貰いたいのサ。ひとつもこの原則に撞着矛盾するものはない。ソコデ何故....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
事が滞りなく都合よく運んだのは私どもの幸運で御座いましたが、こんな大事な場合は、
能く能く落ち附いて考えなければならないことは、今も申したようなちょっとした手抜か....
「飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
から……。」 「それから講師が現場を調べて見ると、そこには賊の刃物が落ちていた。
能く能く研究すると、これは古代の羅馬人が持っていた短い剣の類であった。而巳ならず....