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「能力〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

能力の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
って、もちろん好ましいことではない。しかも彼は遅筆の方である。彼はそれが自分の無能力に裏書きをするように思われて、寂しくなったこともよくあった。が、一方またそれ....
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
化力を考えずに食物ばかりにたよるものである。同時に又経験を徒《いたず》らにしない能力ばかりにたよるのもやはり食物を考えずに消化力ばかりにたよるものである。 ....
二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
ではございません。何故《なにゆえ》かと申しますと、自分以外の人間の二重人格を現す能力も、時には持っているものがある事は、やはり疑い難い事実でございます。フランツ....
小さき者へ」より 著者:有島武郎
どん》な、仕事の出来ない、憐れむべき男と見る外を知らなかった。私の小心と魯鈍と無能力とを徹底さして見ようとしてくれるものはなかった。それをお前たちの母上は成就《....
宣言一つ」より 著者:有島武郎
すら必要とはしていないのだ。かえってそれらのものなしに行くことが彼らの独自性と本能力とをより完全に発揮することになるかもしれないのだ。 それならたとえばクロポ....
初めて見たる小樽」より 著者:石川啄木
し、開拓し、司配せんとする慾望である。我みずから我が王たらんとし、我がいっさいの能力を我みずから使用せんとする慾望である。人によりて強弱あり、大小はあるが、この....
生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
文学者であるだけに、私は他人の書いた文字の中にも真実と虚偽とを直感するかなり鋭い能力が発達している。私は君の手紙を読んでいるうちに涙ぐんでしまった。魚臭い油紙と....
親子」より 著者:有島武郎
し株主の側から出た噂ならだが、営業者間の評判だとすると、父は自分の役目に対して無能力者だと裏書きされているのと同様になる。彼はこれらの関係を知り抜くことには格別....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
だ。私達の祖先が経験し尽した事柄が、更に繰り返されるに当っては、私達はもう自分の能力を意識的に働かす必要はなくなる。かかる物事に対する生活活動は単に習性という形....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
太陽の温度/エネルギー源としての太陽の収縮/天体がその雰囲気中のガスを保留し得る能力/ストーネー及びブライアンの仕事/天体間の衝突の結果に関するリッターの説/銀....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
て居りますが、本邦では、翻訳書以外にはあまり類例がありません。 T女に斯うした能力が初めて起ったのは、実に大正五|年の春の事で、数えて見ればモー二十|年の昔に....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
目次 解説 第一章 幽明の交通とその目途 第二章 健全な生活 第三章 幽明間の交渉 第四章 各種の霊媒能力 第五章 幽明交通と環境 第六章 夫婦関係 第七章 真の宗教 第八章 神霊主....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
に室と石炭とロウソク(灯用)。これは減ずることは出来ない。またファラデーの熱心や能力に対して気の毒ではあるが、王立協会のただ今の財政では、これを増す余地は絶対に....
ドモ又の死」より 著者:有島武郎
その女が毎日俺たちの画室に来てモデルになってくれた。俺たちのような、物質的には無能力に近いグループのために尽くしてくれるその女の志は美しいものだった。奴はひそか....
浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
第七には、自由党の内紛の結果は、すでに自由党が多数党たる資格を失い、政局担当の能力を失っている点を指摘しなければなりません。この事実から、我々は吉田内閣に退陣....