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「能化〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

能化の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
尼提」より 著者:芥川竜之介
礙《こうみょうむげ》、億々衆生平等引導《おくおくしゅじょうびょうどういんどう》の能化《のうげ》である。けれどもその何ものたるかは尼提の知っているところではない。....
俊寛」より 著者:芥川竜之介
りょう》、三学無碍《さんがくむげ》、億億衆生引導《おくおくしゅじょういんどう》の能化《のうげ》、南無大慈大悲《なむだいじだいひ》釈迦牟尼如来《しゃかむににょらい....
母子叙情」より 著者:岡本かの子
のが、かの女を一族の最後の堡塁として、支えているとしか思えなかった。それは既に本能化したものである。盲目の偉大な力である。今や、はね散って、むす子の上に烽火を揚....
思想と風俗」より 著者:戸坂潤
せるために、女性は社会から家庭へ追い込まれる。そのために必要なのは女性の社会的低能化でなくてはならぬ。之は日本に限らずドイツ・イタリヤなどの支配者の社会教育方針....
道徳の観念」より 著者:戸坂潤
されヒューマナイズされることだ。この概念が一身化され自分というものの身につき、感能化され感覚化されることだ。今や、自分=モラル=文学は一続きの観念なのである。社....
技術の哲学」より 著者:戸坂潤
ブルジョア教育哲学者と同じ特色を有っていると云わねばならぬ。と云うのは、知能が本能化しない限り知能ではないのである。本能化さない知能は猿知恵にしか過ぎない。読者....
イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
資本主義制度の社会的停滞と共に次第に無用のものとなり、それだけ自然の結果として低能化して来た今日、丁度ドイツの学生達が反動的であるように――彼等はその進歩性をフ....
日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
悪質なのだ)が、インテリの青白さを嘆くことによって、その知能自身の著しい低下、低能化を招いたという事実は論外としても、知能上の特殊技能を自ら無視する先に例として....
認識論とは何か」より 著者:戸坂潤
の文化技能水準を以てしても、頽廃か粉飾に堕する。デカダンスは社会に於ける認識の無能化、思想の行きづまりに発生する徒花であり、その魅惑は、思想の新しい進展と誕生と....
思想としての文学」より 著者:戸坂潤
いていないことを意味するに他ならない。実際人間の知能や理知が感能的に直感化され本能化されることがないなら、人間は瞬間の生存も出来ない筈だ。 第二に、思想はただ....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
発的に批判的態度を捨てるようにさえなった。三六年に這入って、新聞記者が集団的に無能化したことは特筆すべき現象だ。却って従来の二流新聞が批判的なニュースによって新....
「壇」の解体」より 著者:中井正一
ロイドを連想の射影性に還元して、その角度のアフリよりもたらされる種々なる連想的機能化などもいくらでも未だ余地が残っている様である。もっと映画のアングルとモンチャ....
組織としての図書館へ」より 著者:中井正一
の代償の結論としての組織の上に成立しているというべきである。来日の四年前、この機能化の努力の真只中にあったクラップ氏が、図書館協会のブラウン氏と共に協力せられて....
「生活」+「戦争」+「競技」÷0=能」より 著者:癋見鈍太郎
「常山紀談」に載っている。 外国は知らず、日本の戦争はここまで「純美化」し、「能化」している。美しく名乗りをあげ、美しく戦い、美しく死に、又は殺すべく……人間....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
の影響かも知れない。恵心僧都作の天台大師和讃の発端、 帰命頂礼大唐国 天台大師ハ能化ノ主 仏ノ使ト世ニ出テ 一乗妙法宣ベ給フ 眉ハ八字ニ相分レ 目ニハ重瞳相浮ミ....