能楽師[語句情報] » 能楽師

「能楽師〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

能楽師の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
った。しかも維新後、能楽没落のただ中に黙々として斯道の研鑽を怠らなかった。東都の能楽師等が時勢の非なるを覚って、装束を売り、能面を売って手内職や薄給取りに転向し....
能とは何か」より 著者:夢野久作
いられつつある。同様に、足利時代以来五百年に亘って生れかわり死にかわりした代々の能楽師が、現在の能を完成するために費した底知れぬ苦心研鑽の努力は、今や漸く酬いら....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
及その兄池内信嘉氏も帰県していて一緒に見た。我が藩にはかつては禄を与えて召抱えた能楽師及囃し方も数々あって、藩主御覧の能楽も時々あったから、その名残を今も有志者....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
はもと甲州の猿楽師で大蔵太夫と云ったそうだが、能は相当な名手らしく、はじめ家康は能楽師として彼を召抱えたのである。ところが彼は金山試掘を建議し、言のままに伊豆北....
「生活」+「戦争」+「競技」÷0=能」より 著者:癋見鈍太郎
の心境(というものがあるとすれば)、それこそ正に舞曲を以て天命の所作と心得ている能楽師(そんな人がいるとすれば)の心境と一致するものではあるまいか。 能を見て....
道成寺不見記」より 著者:夢野久作
ているからおかしい。アワよくば能を鼻でアシラって遣ろう。能楽の内兜を見透かして、能楽師を恐れ入らして遣ろう……ぐらいの了簡で、初めからわかったような高慢な顔をし....
実さんの精神分析」より 著者:夢野久作
われる妖気もエタイがわかったら魅力がなくなるかも知れぬ。 実さんの風采は何だか能楽師らしくない。剣劇の親分か、ジゴマのエキストラみたいなスゴイ処がある。しかし....
卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
の或外国語学家の玄関に書生をしていた。祖父、伯叔父、一統いずれも故人だが、揃って能楽師だった母方のその血をうけて、能が好きだから、間を見ては舞台を覗く。馴染にな....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
だすと、その美人が笑って話すにはこうであった。 実は自分は、観世なにがしと呼ぶ能楽師の後家であるが、この奈良には今、素姓の知れない牢人がたくさん住んでいて、風....