脂燭[語句情報] » 脂燭

「脂燭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

脂燭の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
私本太平記」より 著者:吉川英治
げて、途中まで、姫君の迎えに来る。 そして、嫁方の庭燎の火を、途上で、こちらの脂燭に移し取った騎馬の使者は、それを先に持ち帰って、初夜の帳の燈台に点火しておく....
私本太平記」より 著者:吉川英治
孕んだ大粒な雨が、あらい音を立て始めて来た。 時ならぬ兄の訪れと聞いて、正季は脂燭を手に、自身迎えに出て来たが、その小さい灯も、雨音に消されそうだった。 「や....
私本太平記」より 著者:吉川英治
いく曲がりもしている廻廊だった。 「お気をつけ遊ばして」 たえず、宮の足もとを脂燭で照らしながら、かがみ腰で先にあるいていた式部の権ノ大夫|在房は、中坪へ面す....