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「脂身〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

脂身の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
クリスマス・カロル」より 著者:ディケンズチャールズ
に積まれてあった。何人も精査することを好まないような秘密が醜い襤褸の山や、腐った脂身の塊りや、骨の墓場の中に育まれかつ隠されていた。古煉瓦で造った炭煖炉を傍にし....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
焼跡にまだうろうろしていることも一応は不思議ではないが、ここに出現したのは、あの脂身《あぶらみ》たっぷりなイヤなおばさんの幽霊としては、あんまりしみったれで、景....
鮪を食う話」より 著者:北大路魯山人
ざいとなるのである。もっとも冬場でも、まぐろの腹部の肉、俗に砂摺りというところが脂身であるゆえに、木目のような皮の部分が噛み切れない筋となるから、この部分は細切....
夜寒に火を囲んで懐しい雑炊」より 著者:北大路魯山人
いのししの肉は牛肉や鶏のように大してうまい味があるというものではないから、白色の脂身が入用である。白い脂身と赤い肉と混ざったものを細かに切り、皮山椒を少々加えて....
食道楽」より 著者:村井弦斎
が、イチボと同じように硬いだけ肉に好《よ》い味を持っています。ブリスケを買う時は脂身《あぶらみ》の附いている処でないと美味《おい》しくありません。それを二斤も買....
食道楽」より 著者:村井弦斎
。牛肉に霜降という部分はありません。霜降だの鹿《か》の子《こ》だのというのは肉へ脂身《あぶらみ》が霜を降ったようにさしている処を言うのでロース肉の美味しい処にも....
猪の味」より 著者:北大路魯山人
型に肉が切られて行く。その四角のうち半分ぐらい、すなわち、上部一寸ぐらいが真白な脂身で、実にみごとな肉であった。十ぐらいの時分であったが、見た時にこれは美味いに....