脇屋義助[語句情報] »
脇屋義助
「脇屋義助〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
脇屋義助の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
ゆまき》、襁褓《むつき》などを乾すこと絶えず。それより遠からず西の王子と言うは、
脇屋義助が四国で義兵を挙げんと打ち立ちし所なり。この社も件の出立王子と今一大字の....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
た。 都の公卿ほどな風流でも贅でもないが、そんな情緒が彼は好きなのである。弟の
脇屋義助や近臣らと、行く春の一夜を惜しんで、思うざま飲み更かしたことだった。 ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
なく、脇屋どのが、ごあいさつにお伺いいたしまする」 と聞いていたが、しかし当の
脇屋義助は、いつまで見えはしなかった。のみならずその夕、義貞の館では、いよいよに....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
、武者どもの沸きたっている表門に近い中門ノ廊の端まで出て行った。 そして、弟の
脇屋義助を呼びつけ、昼の喧嘩のいきさつを訊きとっていたが、それが判ると、彼はなお....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
佐義貞はいま、身のしまるおもいで、南殿の下にぬかずいた。――すこしさがって、弟の
脇屋義助、式部|義治、堀口美濃などの身内が、これまた、ひとかたまりに平伏している....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
様が」 と、家臣たちのあわただしい取次があったときは、もう渡りの廊のあたりで、
脇屋義助の大きな足音がしていたのだった。 勾当ノ内侍は、いや麗子は、まだ曠れて....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
良田、居あわす者はみな寄れと申せ」 「はっ」 瓜生保が駈け去る。 まもなく、
脇屋義助の手にぞくす将のほかは、あらまし集まってきた。 ただ、義助はなお、足利....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
さえて、帰洛した。しかしそのたくさんな首を実検して行っても、義貞の首はなかった。
脇屋義助の首も、洞院ノ実世の首も、なかった。 直義はいまいましげに、実検を終る....