脇指[語句情報] »
脇指
「脇指〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
脇指の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
へ投げ込んでしまいました。 これで万事思い通りに運んだのですが、茂兵衛の刄物は
脇指で、おまけに腕が利かない。一方の野口武助はともかくも侍ですから、かたきの森山....
「籠釣瓶」より 著者:岡本綺堂
ないで死んだのちは、もう誰に憚《はばか》るところもない。二代目の次郎左衛門は長い
脇指《わきざし》の柄《つか》をそらして、方々の賭場へ大手を振って入り込んだ。父が....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
じゃあないと睨んで、庄太にだんだん調べさせると、この三八というのは以前は上州の長
脇指《ながわきざし》、国定忠治の子分であったが、親分の忠治が嘉永三年にお仕置にな....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
。わたくしは縁が無くて、その河辺さんの小袖は見ませんでしたが、別のところで吉良の
脇指というのを見たことがありました」 「いろいろの物が残っているものですね」 「....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
は、半七も肩抜けにならないように思われた。『正雪の絵馬』も埒が明かない。『吉良の
脇指』も片付かない。そこへ又この一件が湧いて来たので、物に馴れている半七も少しう....
「天狗」より 著者:太宰治
こらしているのは去来である。去来、それにつづけて、 ただどひやうしに長き
脇指 見事なものだ。滅茶苦茶だ。去来は、しすましたり、と内心ひとり、ほくほくだ....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
かった。保さんの記憶している五百の話によるに、枳園はお召縮緬の衣を着て、海老鞘の
脇指を差し、歩くに褄を取って、剥身絞の褌を見せていた。もし人がその七代目|団十郎....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
るのである。そこで利家が見ると、政宗は肩衣《かたぎぬ》でいる、それは可《よ》い、
脇指をさして居る、それも可いが、其の
脇指が朱鞘《しゅざや》の大
脇指も大
脇指、長さ....
「鯉」より 著者:岡本綺堂
抱えて行くことは出来ないので、弥三郎はその場で殺して行こうとして、腰にさしている
脇指を抜いた。 「ああ、もし、お待ちください……。」 声をかけたのは立派な商人....
「鷲」より 著者:岡本綺堂
廻りだ。鷲撃ちの時にゃあ、おれもこんな犬おどしの木刀を差しちゃあ行かねえ。本身の
脇指をぶっ込んで出かけるんだから、そう思ってくれ。あははははは。」 彼はそり返....
「雪柳」より 著者:泉鏡花
といったか、河童、といったか、記してないが、「いでその手ぶし切落さんと、若き人、
脇指、」……は無法である。けだし首尾の松の下だけの英雄で、初めから、一人供をした....