脇見[語句情報] » 脇見

「脇見〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

脇見の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
花嫁の訂正」より 著者:渡辺温
切ってしまった。 或る晩、矢張りタンゴを踊っていたのだが、Aは細君が退屈そうに脇見をしている隙を覗って、素早くパアトナーの唇に接吻した。そして、彼女が帰る時に....
野菊の墓」より 著者:伊藤左千夫
なおおかしい様に思って、無理と話を考え出す。 「民さんはさっき何を考えてあんなに脇見もしないで歩いていたの」 「わたし何も考えていやしません」 「民さんはそりゃ....
猫の踊」より 著者:田中貢太郎
方へ往き、そして、用を足して引返しながらその室の前を通ったにもかかわらず、今度は脇見もせずに静に己《じぶん》の室へ帰って寝た。 老女は飼猫の怪を見たが、そんな....
十二支考」より 著者:南方熊楠
和の前鬼後鬼より採った名か)、天満《てんま》の力蔵、今日の命知らず、今宮の早鐘、脇見ずの山桜、夢の黒船、髭の樊※《はんかい》、神鳴《なるかみ》の孫助、さざ波|金....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
尾の前半にぶつかったものがありました。 それは、わざとぶつかったものではない、脇見をしながら歩いていたのが、はからず神尾にぶつかってしまったので、それがちょう....
百姓弥之助の話」より 著者:中里介山
タリー侵入の記事が目に附いた、それと共にチェコスロバキアがふるえ上って居るという脇見出しもある。英国が準戦時体制を整えたという別見出しもある。 いよいよヨーロ....
レンブラントの国」より 著者:野上豊一郎
、槍を横たえてる者、旗をさし出してる者、太鼓を叩いてる者、それ等が話し合ったり、脇見をしたり、振り返ったり、てんでんまちまちの形で群がって、何をしているのだかわ....
私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
れでは後輩を指導するとは云えぬのであります。 また非常に勤勉で、常に率先して、脇見もせずに働く職長がある。これは部下に勤勉の活きた手本を示すもので、たいへん結....