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「脈を見る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

脈を見るの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
母を尋ねて三千里」より 著者:アミーチスエドモンド・デ
はいってふくろを枕にして眠りました。やがていく日かたつと彼の目の前に青々とした山脈を見ることが出来ました。マルコは飛びたつようによろこびました。山のてっぺんには....
大利根の大物釣」より 著者:石井研堂
り手を伸べて右の示指に綸を懸け、緩く進退しながら、 漁『松さん、鈴よりかの方が、脈を見るに確だね。』 船『左様です。始終、指だけで済みますなら、それに越したこと....
狂人日記」より 著者:井上紅梅
「ああそうですか」 実際わたしはこの親爺が首斬役であるのを知らずにいるものか。脈を見るのをつけたりにして肉付を量り、その手柄で一分の肉の分配にあずかろうという....
村井長庵記名の傘」より 著者:国枝史郎
では反対である。 「この病気が癒るものか。無比の難症労咳だからな」 形ばかりに脈を見ると。 「今日は大いによろしゅうござる。どれ煎薬でも差し上げましょう。……....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
つかどぎんなんろう》お見舞いたす。おみゃくはいかがかな?」 あたしの手をとって脈を見る真似をする。その晩、子供たちは何時《いつ》までも眠《ね》なかった。藤木さ....
燃ゆる頬」より 著者:堀辰雄
手をあてがった。私は息をつめていた。それから彼は私の手頸《てくび》を握った。私の脈を見るのにしては、それは少しへんてこな握り方だった。それだのに私は、自分の脈搏....