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脚気衝心
「脚気衝心〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
脚気衝心の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「一兵卒」より 著者:田山花袋
かに持病の脚気が昂進したのだ。流行腸胃熱は治ったが、急性の脚気が襲ってきたのだ。
脚気衝心の恐ろしいことを自覚してかれは戦慄した。どうしても免れることができぬのか....
「反戦文学論」より 著者:黒島伝治
持って終日歩き、ついに、兵站部の酒保の二階――たしかそうだったと思っている――で
脚気衝心で死ぬ。そういうことが書いてある。こゝでは、戦争に対する嫌悪、恐怖、軍隊....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
跡目相続および御葬送儀式のために必要とせられたのであって、実際には七月の十九日に
脚気衝心の病で薨去せられたという。それまでまだ将軍家は大坂に在城で征長の指揮に当....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
る医師小島拙斎も名古屋の出張先から帰って来ていて、最後まで半蔵の病床に付き添い、
脚気衝心の診断を下した。夜のひき明けに半蔵が息を引き取る前、一度大きく目を見開い....
「爛」より 著者:徳田秋声
れるくらい、幼々しさと優しさとをもっていた。 自分がまだ商売をしている時分に、
脚気衝心で死んだ兄のことなどが思い出された。幼い時分に別れたその兄は、長いあいだ....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
要もないので、そのまま汽船便で帰郷した。帰ると一家は皆悲嘆に暮れている。父の病は
脚気衝心であった。父は江戸以来この症に罹る癖がある、その上老年にも及んだので終に....
「香奠」より 著者:豊島与志雄
らしてきましたのは。私が不在だったものですから、妻が急いで馳けつけてゆくと、彼は
脚気衝心でもうどうにもならない状態に陥っていました。 彼がちょいちょい意識の明....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
が相前後していました。それから細木覚次郎君は内弟子となって修業中、気の毒なことに
脚気衝心で私宅にて亡くなりました。遠慮深い人柄な人で、私も病中何かと世話をしたが....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
て進撃を始めて居るように感じたです。この様子で心臓まで麻痺してしまったらいわゆる
脚気衝心というような具合で死ぬのか知らんと思いました。
博士も大分心配せられて....