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「脚高〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

脚高の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
古き小画」より 著者:宮本百合子
タムは、酒瓶に手をかけた。小さい燈の下で、酒はごくり、ごくり、豊かな音を立てて、脚高な盃につがれた。芳ばしい、神経を引立てる香が四辺に散った。ルスタムは、右手に....
二つの庭」より 著者:宮本百合子
立っている。その柱と柱の間の東よりの窓下に保の勉強場が出来ていた。製図板をのせる脚高台に、大形の製図板をのせ、その前に木づくりの大きいひじかけ椅子があった。本や....
播州平野」より 著者:宮本百合子
こにあった。でこぼこ穴には不潔なたまり水が腐っている。 給水所附近にあるような脚高の板棧道にひろ子のほか数人の旅客が、次の下りを待っていた。目の前に幾台も汽罐....
生死卍巴」より 著者:国枝史郎
ある古道具類を、硝子越しに仔細に見ることが出来た。部屋の板敷きには幾個も幾個も、脚高の台が置かれてあったが、その台の上にも硝子を篏めたところの、無数の木箱が置か....
娘煙術師」より 著者:国枝史郎
者の店があった。算木、筮竹、天眼鏡、そうして二、三冊の易の書物――それらを載せた脚高の見台、これが店の一切であった。葦簾も天幕も張ってない。見台には白布がかかっ....
魔都」より 著者:久生十蘭
ところが、このコースの行手に、ちょっとした障害物があった。支那蘭鋳の鉢を載せた脚高の三腕台が、この細い通路を塞いでいた。真っ先に進んで行く真名古の肩がちょっと....
歌の円寂する時」より 著者:折口信夫
て、説明を遂げるまでに、批評家職能を伸べないうちに亡くなって行った。 ていぶるの脚高づくゑとりかくみ、緑の陰に 茶を啜る夏 平明な表現や、とぼけた顔のうちに、何....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
た両側の高い金網のなかを幾つかにまた劃った各自の庭を与えられていた。庭の中央には脚高の細長い小さな巣箱があり、その横から一方へ斜に樋のようなものが地面へ向けて突....