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「脱け殻〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

脱け殻の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
あやかしの鼓」より 著者:夢野久作
と思う。私の先祖音丸久能の怨みはもうこの間老先生の手で晴らされている。この怨みの脱け殻の鼓とその血統は今日を限りにこの世から消え失せるのだ。思い残すことは一つも....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
、いたずらであるに拘らず、このいたずらは、誰にも発見されず、その残したいたずらの脱け殻だけが人騒がせをして、当の本人たちは悠々として芝の三田の四国町まで来ると、....
黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
た後の疲れといったような軽い懶さがすぐ眠りと連れ立って、ともすればこの肉体を蝉の脱け殻かなんぞのように振り捨てようと機会を窺っているらしい意地悪の魂を誘い出そう....