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脱疽
「脱疽〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
脱疽の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
る温度の影響に関して多数の非常に注目すべき実験を行った。前の二人は種々の温度で脾
脱疽菌の対抗力を試験したが、低温度(たとえば氷室の中)では幾日もの間貯蔵しておい....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
たい何者だろう?」 思わず主水は呟いた。 「可哀そうな病人でございます。癩病、
脱疽、労咳、膈、到底|癒る見込みのない病人達でございます」これが松虫の返辞であっ....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
十一月十五日に五十二歳で歿した。抽斎より長ずること三年であった。四世宗十郎の子、
脱疽のために脚を截った三世|田之助の父である。 劇を好む抽斎はまた照葉狂言をも....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
の座よりも守田屋を見る事を藤野氏にも勧めたのであった。尤もその時の田之助は、既に
脱疽に罹り横浜の医師のヘボンに片足を切ってもらっていたのだが、うまく他の片足を使....
「鸚鵡蔵代首伝説」より 著者:国枝史郎
たそうな。しかし伝うるところによれば、この人の病気は、天刑病ではなく、やや悪質の
脱疽に過ぎなかったということであり、そうしてこの人は、やはり、別木荘左衛門一味の....
「明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
守田座において市川左団次の丸橋忠弥初演、大好評。 ○四月、三代目沢村田之助、再び
脱疽のために残る片足を切断す。 ○六月、市村座六月興行の入場料は、桟敷代八十五匁....
「粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
かも知れませんが、一通りならん痛みでございますゆえ、名医が来て段々これを診ると、
脱疽という病で、其の頃
脱疽の療治などは長崎へ往かなければ見ることは出来んそうで。....
「身の上や」より 著者:長谷川伸
はこの説に服して生存し、浪々十年、旧知三百石で召還されたが、流転の十年は理兵衛に
脱疽を患わせ、当年の奇才縦横はどこへか失って懊悩の後半生をおくってしまった。 ....