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脱穀
「脱穀〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
脱穀の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「バルザックの寝巻姿」より 著者:吉行エイスケ
。こうしたデリケエトな女の心が、大陸生れの佐野に感じることは不可能です。彼は魂の
脱穀となった妾の身体を抱いて、捕えがたい悪夢に陥って行きました。 彼は妾の沈黙....
「貧乏」より 著者:幸田露伴
ものを。 「智慧がか。 「いいえさ。 「べらぼうめえ、無えものは無えやナ、おれの
脱穀を持って行きゃ五六十銭は遣すだろう。 「ホホホホ、いい気ぜんだよ、それでいつ....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
悩といっしょに孤独の中に閉じこもっていて、辛《つら》い努力のあとに、自分の心痛を
脱穀《ぬけがら》のように振るい落とすことができたのだった。もう嫌《いや》になって....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
大でさらに幸福であれよ。 予自身は、予の過去の魂に別れを告げる。空《むな》しき
脱穀《ぬけがら》のごとくに、その魂を後方に脱ぎ捨てる。人生は死と復活との連続であ....
「耕耘部の時計」より 著者:宮沢賢治
りました。」 「そうか。丁度よかった。この人について行ってくれ。玉蜀黍《きみ》の
脱穀《だっこく》をしてるんだ。機械《きかい》は八時半から動《うご》くからな。今か....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
箸がすでに知られている処があるのに、他の一方には二本の竹箸よりもさらに原始的なる
脱穀作業があった。日本の農村生活の変遷を窺うべき好史料に、吾山という俳人の編輯し....