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脱腸
「脱腸〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
脱腸の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「放浪」より 著者:織田作之助
痛く、またうっとりした。度重なるうち、下腹が引きつるような痛みに驚いたが、お婆は
脱腸の気だとは感付かなかった。寝いると小便をした。お婆は粗相を押えるために夜もお....
「霊感!」より 著者:夢野久作
忘れさせた一瞬間にハッと気合いをかけて入れてしまうのです。これは尾籠なお話ですが
脱腸を押し込む時でも同様で、患者にお尻の事を気にかけるなと云っても、指が
脱腸に触....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
かでも考えることはありますからよいけれども、ねえ。 林町では国男が盲腸手術後の
脱腸(ヘルニア)になって又手術すると云っています。二三日うちにやるらしい。寿江は....
「潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
くになると、軟体動物の滑らかな皮膚が、何かの膀胱のように見えたり、海草は紫ばんだ
脱腸を垂らし、緑の水苔で美しく装われている暗礁も、まるで、象皮腫か、皺ばんだ瘰癧....
「ねむい」より 著者:神西清
床べたをころげまわって、うんうん唸っているのが聞こえる。彼の言いぐさによると、『
脱腸がおっぱじまった』のだ。痛みがひどいので、ひとことも口がきけず、ただ息を吸い....
「放浪」より 著者:織田作之助
痛く、またうっとりとした。度重なる内、下腹が引きつるような痛みに驚いたが、お婆は
脱腸の気だとは感付かなかった。寝いると小便をした。お婆は粗相を押えるために夜もお....