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「脱退〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

脱退の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
きりぎりす」より 著者:太宰治
服させなくても、いいじゃありませんか。あなたは、とても嘘つきです。昨年、二科から脱退して、新浪漫派とやらいう団体を、お作りになる時だって、私は、ひとりで、どんな....
正義と微笑」より 著者:太宰治
四月十九日。月曜日。 だいたい晴れ。きょうは、実に不愉快だった。もう、蹴球部を脱退しようと思った。脱退しないまでも、もう、スポーツがいやになった。これからは、....
宇宙尖兵」より 著者:海野十三
僕は警告するといったら、警告するのだ。それで聴かれなければ、僕たちはこの旅行から脱退する」 「ちょいとベラン氏。あたしは脱退を決定したわけじゃありませんから、へ....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
分隊付の士官は、赤い顔を前につきだした。 「そうさ。大きな声ではいえないが、連盟脱退後の日本艦隊はどこまで強いのか、底力の程度がわからないてえことだぜ」 機関....
油絵新技法」より 著者:小出楢重
らないのだ。たれかの背景となりたくて堪らないのである。だから画家が不出品同盟とか脱退とかいって怒るのは、必ず鑑査に関する時か、自己の名誉、権力についての時ばかり....
大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
堪らないのだ。誰かの背景となりたくて堪らないのである。だから画家が不出品同盟とか脱退とかいって怒るのは、必ず鑑査に関する時か、自己の名誉、権力についての時ばかり....
辞典」より 著者:戸坂潤
シェヴィキの人々をも迎える事を提言するに到ったが、レーニンは之を却けてイスクラを脱退した。かくてイスクラはメンシェヴィキのものとなり、レーニンと袂別したプレハー....
社会時評」より 著者:戸坂潤
。 × 妙だと思っていたら、新聞報ずるところは硲、小山の両中堅の春陽会脱退だ。この二人が脱けたら、春陽会にとって相当の痛事だ。展覧会も古くなればいろい....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
ないので、同じく東大教授横田喜三郎氏はJOAKの青年講座で、事もあろうに国際連盟脱退問題に関して平和論を放送してしまった。 前にいったように、「日本国民精神」....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
「いや、すんなりと二分ができれば問題はないのだが、新撰組の組織というものが決して脱退を許さぬことになっている、脱退は即ち死なりと血誓がしてあるのだ、近藤に平らか....
久坂葉子の誕生と死亡」より 著者:久坂葉子
いのだということを知り、何だか自分に、おそろしくむかっ腹をたてて、VIKINGを脱退してしまった。その前に、島尾、庄野、前田諸氏はやめている。然し私の脱退した理....
浅間噴火口」より 著者:豊島与志雄
ていった。沢子を「パルプ」に紹介したのは別所であり、随って此度は、「パルプ」から脱退したらよかろうとあてつけてやった。それが却って彼の敗亡者たる立場を浮出さした....
金銭無情」より 著者:坂口安吾
だして裏通りの裏口をウロウロキョロキョロする、とたんに最上清人の方がこの同類から脱退したのは、即ち彼が礼服をきたメフィストフェレスになつたからで、メフィストフェ....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
にかけ回ったが、その中途において労働組合戦線が分裂するとともに、右の労働総同盟が脱退、左の労働評議会も相ついで脱退した。結局、日農を中心として中立的な労働組合と....
特殊部落ということについて」より 著者:喜田貞吉
遇を免れぬが、これを単に細民とすれば、もはや細民でなくなれば、立派にその仲間から脱退することが証明せられて、努力するにも励みがつくというものである。 かくの如....