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脳震盪
「脳震盪〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
脳震盪の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
どういうわけで死んだんですかね。いやもちろん激しい外力によって、壁に頭をぶつけ、
脳震盪《のうしんとう》を起こしたんだろうと想像していますが、それにしてもゼ号をあ....
「幽霊妻」より 著者:大阪圭吉
でございますが、これはまことにむごたらしいお姿で、なんでも頭の骨が砕かれたため、
脳震盪とかを起こされたのが御死因で、もうひとつひどいことには、お頸の骨がヘシ折ら....
「気狂い機関車」より 著者:大阪圭吉
これで死後三四十分しか経過していません。勿論他殺です。死因は後頭部の打撲傷に依る
脳震盪で、御覧の通り傷口は、脊髄に垂直に横に細く開いた挫傷で、少量の出血をしてお....
「闖入者」より 著者:大阪圭吉
ていた。 急報によって吉田町から駈けつけた医師は、検屍の結果後頭部の打撲による
脳震盪が死因であると鑑定し、警官達は早速証人の調査にとりかかった。 最初に訊問....
「柿の種」より 著者:寺田寅彦
いる。北窓から飛び込んで南側の庭へ抜けるつもりでガラス障子にくちばしを突き当てて
脳震盪を起こして即死したのである。「まだ暖かいわ」と言いながら愛撫していたがどう....
「相撲」より 著者:寺田寅彦
である。自分なども一度学校の玄関の土間のたたきに投げ倒されて後頭部を打って危うく
脳震盪を起こしかけたことがあった。 高等小学校時代の同窓に「緋縅」というあだ名....
「相馬の仇討」より 著者:直木三十五
醒ましてはと、真向に振冠った刀、敷居の上から、一歩踏出すや打下す。傷は深くないが
脳震盪《のうしんとう》を起すから双手を延してぶるぶると震わしたまま、頭を枕から外....
「超人鬚野博士」より 著者:夢野久作
た。 「……エヘン……これは大丈夫助かります。大急ぎで手当をすればね。脳貧血と、
脳震盪が同時に来ているだけなんですから……」 「何かね。君は医師かね」 と新米....
「太十と其犬」より 著者:長塚節
ばれた。太十は其夜も眠らなかった。彼は疲労した。 七 怪我人は蘇生した。続いて
脳震盪を起した。其家族は太十を告訴すると息巻いた。其間には人が立った。太十の姻戚....
「宇宙尖兵」より 著者:海野十三
ー夫人ね。さっきころんだ拍子に床の上にお産をしてしまったよ。飛び出した赤ちゃんは
脳震盪を起すし、夫人は出血が停らなくて大さわぎだったよ」 魚戸は、同情にたえな....
「火星兵団」より 著者:海野十三
上から自動車が、ここへおちたのですよ。たとえ、ガソリンに火がつかなくとも、人間は
脳震盪かなんかを起して、死んでしまうはずです。生ているなんてことは、考えられませ....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
れて、彼女は心臓を破ったか、あるいはおどろいて倒れたはずみに石地蔵で頭を打って、
脳震盪でも起こしたか。死因はおそらくそこらにありはしまいかと思われるが、今日にな....
「風博士」より 著者:坂口安吾
も彼の方寸に相違ない。愉快にも余は臀部及び肩胛骨に軽微なる打撲傷を受けしのみにて
脳震盪の被害を蒙るにはいたらなかったのであるが、余の告訴に対し世人は挙げて余を罵....
「飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
見た所では、何処にも致命傷らしい疵の痕は無かった。多分この岩の上へ突き落されて、
脳震盪を起して死んだのではあるまいか。勿論、これとても想像に過ぎない。 「阿父さ....
「死者の権利」より 著者:浜尾四郎
どく抑えられた痕が残っておりましたが、致命傷は後頭部の打撲傷で、外出血よりも寧ろ
脳震盪によって死の結果を惹起したものです。 つまり春一に力任せに突き飛ばされて....