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「腎臓炎〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

腎臓炎の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
ゆず湯」より 著者:岡本綺堂
」 「あなたのところの先生に療治してもらっていたんですか。」 「そうです。慢性の腎臓炎でした。わたしのところへ診察を受けに来たのは先月からでしたが、なんでもよっ....
恐しき通夜」より 著者:海野十三
の理由が無くては、開業医といえどもウッカリ手を下せないのだ。母体が肺結核とか慢性腎臓炎であるとかで、胎児の成長や分娩やが、母体の生命を脅すような場合とか、母体が....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
に入れろという。が女房は昌彦のそばに添伏していて、「いや、ここにいる」と頑張る。腎臓炎で旧臘から臥床の昌彦、昨日来熱があるので、動かしたがらないのはもっともであ....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
。」 「あなたのところの先生に療治して貰っていたんですか。」 「そうです。慢性の腎臓炎でした。わたしのところへ診察を受けに来たのは先月からでしたが、何でもよっぽ....
ある抗議書」より 著者:菊池寛
つまった十二月の半ばでした。姉の遭難以来、生きた屍骸のようになって居ました母は、腎臓炎を起して僅か四日か五日かの病で倒れてしまいました。姉が、生きて居ましたら、....
武装せる市街」より 著者:黒島伝治
だれこんだ。白い服の看護婦がちら/\していた。ベッドには病人がねていた。肋膜炎、腎臓炎、胃かいよう、心臓弁膜不全症――内科と外科は別だった。多くの部屋を区切った....
闘争」より 著者:小酒井不木
肺結核の初期には却って精神的活動を促すが、後にはやはり弛緩状態を起すらしい。慢性腎臓炎などは弛緩が著しい。そこで僕は先生が何か病気に罹られたのではないかとも思っ....
分配」より 著者:島崎藤村
私の周囲へはすでに幾度か死が訪れて来た。最近にもまた本郷の若い甥の一人がにわかに腎臓炎で亡くなったという通知を受けた。ちょうど、私の家では次郎が徴兵適齢に当たっ....
過渡人」より 著者:豊島与志雄
の方へ来てくれたのに留守で失敬したね。……お母さんの病気はどんな工合だい。たしか腎臓炎だったね。」 「はい。」と云って笹尾は初めて顔を上げた。その充血した凹んだ....
丘の上」より 著者:豊島与志雄
」 「………」 「丁度こんなでした、友人が死んだ時も……。」 その友人は、急性腎臓炎で、十日ばかり病院にはいっていたが、経過がよくなく、遂に心臓麻痺で死んだの....
三木清を憶う」より 著者:豊島与志雄
説明に依れば、三木は警視庁以来、疥癬にかかり、また栄養失調を来し、九月半ばに急性腎臓炎となり、症状が進んで、病舎にあること二日にして急逝したとのことである。拘置....
三筋町界隈」より 著者:斎藤茂吉
病名慢性気管支加答児。静江。明治四十年二月九日生。死亡昭和三年一月二十九日。病名腎臓炎。京子。明治四十年生。死亡大正十三年九月二十七日。病名|脊髄カリエス。云々....
漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
なし。「草枕」の作者の児だけありて非人情極まったもの也。すると今度は妻のおやじが腎臓炎から脳を冒かされたとか何とか申す由。世の中も多忙なものに候。小生も御客の相....
死の接吻」より 著者:小酒井不木
生の口にかかって永久に恥をさらして居る。又、手紙故に、「珍品」という綽名を貰って腎臓炎を起した一国の宰相もある。そう考えると、静也は手紙を書くのが恐ろしくてなら....
九月四日」より 著者:岡本綺堂
何かの縁を引いているように思われてならない。その死因は脳充血とか心臓破裂とか急性腎臓炎とか大腸|加答児とかいうような、急性の病気が多かったらしい。それには罹災後....