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腐ち
「腐ち〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
腐ちの前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「仇討姉妹笠」より 著者:国枝史郎
聞こえてこなかった。 主税はそれがもどかしかったので、地を這いながら先へ進み、
腐ちた大木の倒れている陰へ、体を伏せて聞耳を立てた。 「……大丈夫じゃ、心配おし....
「血曼陀羅紙帳武士」より 著者:国枝史郎
、壁面に添えて、上の方へ延ばしていた。仔細に眺めたなら、その骸骨の足もとに、鞘の
腐ちた両刀が落ちているのを認めることが出来たろう。武士の骸骨である証拠であり、最....
「知々夫紀行」より 著者:幸田露伴
橋の折れ曲りて此方より彼方にわたれるが、その幅わずか三尺ばかりにして、しかも処々
腐ちたれば、脚の下の荒川の水の青み渡りて流るるを見るにつけ、さすがに胸つぶれて心....