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腐る程
「腐る程〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
腐る程の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「変なあたま」より 著者:辻潤
うも一向あてにはならん。実際、真理とか真実というものはあまりに平凡で日常目の前に
腐る程ころがっているので、人は最早それには見向きもせず、あり得ないなにか珍らしく....
「ふもれすく」より 著者:辻潤
れないが、それよりも堂々ともっともらしい大看板を掲げてヒドイことをやっている奴が
腐る程あるのではないか。金さえ出せば大ベラボーの売薬の広告をでさえ第一流の新聞が....
「錯覚自我説」より 著者:辻潤
的にも思索し得る生物であるのだ。 西洋哲学の講釈や、東洋思想の解説者はなるほど
腐る程いるかも知れない。しかし、真に独創的な思想を披瀝し、それを血肉的に体験して....
「おせん」より 著者:邦枝完二
さん。――」 「いいやね。恥かしいこたァありゃァしない。子を賞める親は、世間には
腐る程あるけれど、どれもこれも、これ見よがしの自慢たらたら。それと違ってあたしの....
「脚」より 著者:吉川英治
ゃ、黙っていても、骨身を砕くのが俺たち夫婦の性分なんだ。御家人株なんざ、売り手は
腐る程があるが、先へゆく程、値は下落る様子だし、又、先の家がらや、娘があるなら娘....