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「腐れる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

腐れるの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
行人」より 著者:夏目漱石
泣き伏す代りに端然《たんぜん》と坐った。あたかもその坐っている席の下からわが足の腐れるのを待つかのごとくに。要するに彼女の忍耐は、忍耐という意味を通り越して、ほ....
故郷」より 著者:井上紅梅
ん……実りが悪いし、種物を売り出せば幾度も税金を掛けられ、元を削って売らなければ腐れるばかりです」 彼はひたすら頭を振った。見ると顔の上にはたくさんの皺が刻ま....
三国志」より 著者:吉川英治
。政を奉ずる者より、政をつかさどる者にあった。地方よりも中央にあった。 けれど腐れる者ほど自己の腐臭には気づかない。また、時流のうごきは眼に見えない。 とま....
母の手毬歌」より 著者:柳田国男
ある。藁のなかでは小麦稈のよくすぐもみじかく、且つぶよぶよしているのでもっと早く腐れる。稲の藁は、日本でこれほどいろいろの役に立つものはないのだが、屋根葺き材料....