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腐儒
「腐儒〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
腐儒の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「道徳の観念」より 著者:戸坂潤
からこの道徳程人間の社会生活の正直な佯らない興味から疎隔したものはない。道学者や
腐儒や法律の学者の類が、俗物から軽蔑される所以が之なのである。 だが以上、常識....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
《うしな》い汗を握る暇もなく、皇帝震怒、万雷一時に激発した。 咄《とつ》、汝|
腐儒《ふじゅ》。朕汝が望を許さん。 暴君の一令、秋霜烈日の如し。白刃一閃、絶世....
「科学的精神とは何か」より 著者:戸坂潤
ら、直接の引用・間接の解釈・を以て徳川期の社会機構に君臨しようとしたものが、所謂
腐儒であったとすれば、日本古代社会の機構を離れて、国学的な引用を以て二十世紀の日....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
っぱな教師に託した。開けかかっていた彼の若い心は、似而非貞女《えせていじょ》から
腐儒の手に移った。それから彼は数年間中学校に通い、次に法律学校にはいった。彼は王....
「新女大学」より 著者:福沢諭吉
、自から婬猥不倫の罪を免れんとする者あるこそ可笑しけれ。文明の学者士君子にして、
腐儒の袖の下に隠れ儒説に保護せられて、由て以て文明社会を瞞着《まんちゃく》せんと....
「学生と教養」より 著者:倉田百三
決、少なくとも解決の示唆を与えているからである。この本は生の臭覚の欠けたいわゆる
腐儒的道学者の感がなく、それかといって芸術的交感と社会的趨勢とに気をひかれすぎて....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
こに居おうのは開化五人組《かいかごにんぐみ》といわれる洋物屋の主人。 いずれも
腐儒《ふじゅ》の因循《いんじゅん》をわらい、鎖港論《さこうろん》を空吹く風と聞き....
「学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
世間に流行する弊害を矯《た》めんとして述べたる言ならんといえども、後世無気無力の
腐儒は、この言葉をまともに受けて、引込み思案にのみ心を凝らし、その悪弊ようやく増....
「三国志」より 著者:吉川英治
夫といったのは、当らずといえども遠からずで、そう怒り立つ値打はない。しかも、この
腐儒などは、鼠のごときもので、太陽、大地、大勢を知らず、町にいては屋根裏や床下で....