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腐泥
「腐泥〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
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検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「五月の唯物観」より 著者:寺田寅彦
めるためについて行くのである。とうとうつかまって顔といわず着物といわずべとべとの
腐泥を塗られてげらげら笑っている三十男の意気地なさをまざまざと眼底に刻みつけられ....
「地虫」より 著者:小栗虫太郎
水である。 そんなわけで、もしも端れの一つに橋がなかったとすれば、その一劃は、
腐泥のなかで、孤島のように泛びあがってしまうのだ。 都市中の孤島――私は、当然....