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「腕白〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

腕白の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「桃太郎」より 著者:芥川竜之介
だの畑だのへ仕事に出るのがいやだったせいである。その話を聞いた老人夫婦は内心この腕白《わんぱく》ものに愛想《あいそ》をつかしていた時だったから、一刻も早く追い出....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
、仕方があるまい。徹ちゃんは近く上京するとある。もうすぐ顔が見られ話が聞けると「腕白弟妹ども」は大よろこびである。 快適な時間を持てるようになったことをしみじ....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
せながら、それでもやはりこれには同感しているようだった。そして話はお互いの子供の腕白さに移って行った。 が、僕は母の言うこの「馬鹿なんですよ。」に少々得意でい....
「春昼」より 著者:泉鏡花
二人見た。 その少い方は、納戸の破障子を半開きにして、姉さん冠の横顔を見た時、腕白く梭を投げた。その年取った方は、前庭の乾いた土に筵を敷いて、背むきに機台に腰....
「歌行灯」より 著者:泉鏡花
土産に持って、東海道を這い上れ。恩地の台所から音信れたら、叔父には内証で、居候の腕白が、独楽を廻す片手間に、この浦船でも教えてやろう。） とずっと立つ。 ....
「南地心中」より 著者:泉鏡花
。 その尖は水に潜って、亀の子は、ばくりと紐を噛む、ト袖口を軽く袂を絞った、小腕白く雪を伸べた。が、重量がかかるか、引く手に幽に脈を打つ。その二の腕、顔、襟、....
「縁結び」より 著者:泉鏡花
が蒼い後光がさすように薄ぼんやりした態で、樹の間にむらむら居る。 それをまた、腕白の強がりが、よく賭博なんぞして、わざとここまで来たもんだからね。梟は仔細ない....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
犬も居ないから――摘んでは引きながら、片足は沓脱を踏まえたまま、左で足太鼓を打つ腕白さ。 「取っておいて下さいな。」 まるで知らなかったのでもないかして、 「....
「沼夫人」より 著者:泉鏡花
出した。田圃へお出で、と云うと、 （厭だべい。） で突掛るように刎附ける、同じ腕白｜夥間に大勢｜馴染が出来たから、新仕込のだんべいか何かで、色も真黒になった。....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
こんどの兄の子は男か女か。兄の細君にもいろいろ世話になるだろう。よろしく。進※の腕白には大ぶ困らせられたようだね。人間の子を育てるのはお雛様や人形を弄ぶのとは少....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
になって十分にふりかかるのは、生意気な、頑丈な、片意地な、尻の大きいオランダ人の腕白小僧だった。そういう子供は、鞭のもとで、すね、ふくれ、頑固になり、むっつり不....
「橋の上」より 著者:犬田卯
さえ開き、洪水でもやって来れば、ひとたまりもなく流失しそうだった。 学校通いの腕白どもは、しかしかえってそれを面白がった。張られた板金が取れて、今にも外れそう....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
って見ると、平気なもんで、ぐうす、ぐうすう。 鼠が攫ったか、それとも長屋うちの腕白がしょこなめたか、五銭が餅菓子一つもなし。 から、だらしがねえにも何にも。....
「二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
う時は自分の膝元へ引寄せてお椀の蓋なり小皿なりに肴を取分けて陪食させた。が、この腕白猫めは頗る健啖家で、少とやそっとのお裾分では満足しなかった。刺身の一と皿位は....
「四十年前」より 著者:内田魯庵
著と頗る御念の入った銘を打って、さも新らしい著述であるかのように再刊されたのは、腕白時代の書初めが麗々しく表装されて床の間に掛けられるようなもんだ。学堂居士に取....