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腥風
「腥風〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
腥風の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「桶狭間合戦」より 著者:菊池寛
氏山陽が後に詠んだのに、 |将士銜舌 |桶狭如桶雷擘裂 |驕竜喪元敗鱗飛 |撲面
腥風雨耶血 一戦始開撥乱機 万古海道戦氛滅 唯見血痕紅紋纈 笠寺の山路ゆすりしゆ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
通り過した甲府の城下――その昔、ここで、自分たちに縁を引いたそれぞれの人たちが、
腥風血雨《せいふうけつう》をくぐり歩いた昔話も、与八は一切知らぬが仏――こんな山....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
だから、いずれのところにか偶然、露出されていた無縁の骸骨のいずれの一つか、当年の
腥風血雨の洗礼を受けていないということは言えない。 ただ枯骨がものを言わないだ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
近藤隊長、土方副長らのその後の消息も知りたい。今の京都の天地にはところによっては
腥風血雨《せいふうけつう》であるが、まだまだ千年の京都の本色は動かない。 兵馬....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
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二剣、その所をべつにしたが最後、波瀾《はらん》は激潮《げきちょう》を生み、
腥風《せいふう》は血雨を降らすとの言い伝えが、まさに讖《しん》をなしたのである。....
「三国志」より 著者:吉川英治
門に立てさせ、曹洪をその大将に任命した。 粛正の嵐、血の清掃もひとまず済んだ。
腥風都下を払って、ほっとしたのは、曹操よりも、民衆であったろう。 曹操は、何事....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
あやまった。 尊氏は、笑って。 「よしよし、あとで直義へ訊いてやろう。この万里
腥風のような血戦場の中で、直義にもそんな一面があろうとは、知らなかった。兄弟ゆえ....