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腫ら
「腫ら〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
腫らの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「註文帳」より 著者:泉鏡花
れ姿で薬鑵を提げて出て来たあ。とまず安心をして凄いように美しい顔を見ると、目を泣
腫らしています、ね。どうしたかと思う内に、鹿の子の見覚えある扱一ツ、背後へ縮緬の....
「阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
んずん進行してお終いになる。それから彼は未練らしく土穀祠に帰り、翌日は眼のふちを
腫らしながら仕事に出る。 けれど「塞翁が馬を無くしても、災難と極まったものでは....
「三人の双生児」より 著者:海野十三
しも思わず貰い泣きをいたしました」 と速水女史までもが、新派劇どおりに目を泣き
腫らしたのだった。 「一体これはどういう事情だったんです」 と妾はいつまでも鼻....
「山椒魚」より 著者:岡本綺堂
切った態度で、白い布をかけてある死体を守っているらしかった。そのそばには眼を泣き
腫らした女学生の一人がしょんぼりと坐っていた。宿の者が供えたらしい線香の煙りが微....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
人の料簡はなかなかうわべから見えませんけれど、あんなに真っ蒼な顔をして、眼を泣き
腫らして、どう見ても嘘やいつわりとは思われません、まったくあのお内儀さんの災難に....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ていたが、顔には白粉のあともなかった。自体がすこし腫れ眼縁のまぶたをいよいよ泣き
腫らしていた。花火はなくともきょうは川開きという書入れの物日に、彼女はふだん着の....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ずにぼんやりしていますよ」 「じゃあ、そのお定をちょいと呼んでくれ」 眼を泣き
腫らしたお定が店口へおずおずと出て来た。お定は二十五六で、色のあさ黒い、細おもて....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
とのことであった。 ほかにも近所の人たちが四、五人来ていた。娘のお浜は眼を泣き
腫らしながら茶や菓子の世話などをしていた。半七はお浜を二階から呼びおろして小声で....
「番町皿屋敷」より 著者:岡本綺堂
った。あまり手軽く打消されてしまったので、お菊も少し張合い抜けがしたように、泣き
腫らした眼をしばたたきながら相手をそっと見あげると、酔いのだんだんに醒めかかって....
「三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
もう二三度は中間共になぐられたらしく、平作は散らし髪になって、左の眼のうえを少し
腫らしていましたが、這奴なか/\気の強い奴、おまけ中間どもに撲られて、これもむし....
「両国の秋」より 著者:岡本綺堂
かの金が欲しかった。無理な工面《くめん》をしても直ぐに外神田へ飛んで行って、泣き
腫らしているお里の眼の前へ、その金をずらりと投げ出してやりたかった。 「こういう....
「深川女房」より 著者:小栗風葉
して、親方に譴られましたもの……」と渋くったが、見ると、お上さんは目を真赤に泣き
腫らしているので、小僧は何と思ったか、ひどく済まないような顔をしてコソコソと二階....
「小公女」より 著者:菊池寛
のスリッパをひっかけて、すり足にセエラの方へ歩いて来ました。眼も、鼻も、赤く泣き
腫らしていました。 「見付かれば、大変なことになるのはわかっているわ。でも、私、....
「肝臓先生」より 著者:坂口安吾
患者でも、頭痛の患者でも、容赦なく胸をあけさせて肝臓をしらべると、例外なく肝臓を
腫らしている。疑いもなく肝臓炎の症状だ。 先生は文献をしらべてみたが、すべての....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
っとも一週のうち一度や二度は突きとばされたり殴られたりしてカモ七がノビたり、顔を
腫らしたり、骨を折ったりしたが、カモ七の骨は粘り気が強いらしく、じき治ってしまう....