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腫脹
「腫脹〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
腫脹の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
管が一時|狭窄されて、それが心臓への注血を激減させたに相違ない。しかし、その鬱血
腫脹している脈管は、屍体の位置が異なったりするたびに、血胸血液が流動するので、そ....
「四日間」より 著者:ガールシンフセヴォロド・ミハイロヴィチ
に浅ましい姿。髪の毛は段々と脱落ち、地体が黒い膚の色は蒼褪めて黄味さえ帯び、顔の
腫脹に皮が釣れて耳の後で罅裂れ、そこに蛆が蠢き、脚は水腫に脹上り、脚絆の合目から....
「ビジテリアン大祭」より 著者:宮沢賢治
則《すなわ》ち肉類や乳汁を、あんまりたくさんたべると、リウマチスや痛風や、悪性の
腫脹《しゅちょう》や、いろいろいけない結果が起るから、その病気のいやなもの、又《....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
《うなじ》の傍《かたわら》、肉少く、目の下|微《すこ》し浮腫《ふしゅ》し、其後|
腫脹《しゅちょう》弥《いよいよ》甚しかったと記してある。法眼|正純《まさずみ》の....
「英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
「それは、どういうのですな」 「つまり、障害をうけたとき、患部附近に、充血とか
腫脹が起って、神経|細胞に生理的な歪みが残っていることがある。この歪みを、うまく....
「関牧塲創業記事」より 著者:関寛
なるも、面部は一体に腫れ、殊に眼胞は腫れて、両眼を開く事能わず、手足も共に皮膚は
腫脹と結痂とにて恰も頑癬の如し。為めに四五日は休息せり。且つ頭痛と眩暈とにて平臥....
「発明小僧」より 著者:海野十三
身体の軟部を好みて喰いつくを以て、ところによりては痒み甚だしきあまり厖大に発熱|
腫脹(?)し、数時間なおらぬものなるを以て、そこを考えて、一種の若返り法として用....
「海豹島」より 著者:久生十蘭
け落ちて、わずかに残った眉毛の毛根が血膿をためていた。これから推すと、膝関節にも
腫脹がはじまっているのだろう。のろのろと動きまわるのがその証拠だった。 私は狭....