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腰窓
「腰窓〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
腰窓の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
葉子はぎごちない二人《ふたり》の間の沈黙を破りたいばかりに、ひょっと首をもたげて
腰窓のほうを見やりながら、
「おやいつのまにか雨になりましたのね」
といってみ....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ているへやがおかしいのです。あかりのはいるところは北口に格子《こうし》囲いの低い
腰窓があるっきり。それでもへやはへやにちがいないが、畳も敷いてない板張りで、万事....
「黴」より 著者:徳田秋声
「帰ってくれ。お前に用はない。」 女は上眼遣いに人の顔をじろじろ見ながら、低い
腰窓の下に体を崩して、じッとしていた。そこへ腰かけている笹村は、膝で女を小突いた....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
に蓋をして、あと片附は晩飯と一所。で、拭布を掛けたなり台所へ突出すと、押入続きに
腰窓が低い、上の棚に立掛けた小さな姿見で、顔を映して、襟を、もう一息掻合わせ、ち....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
て、小布を探しているふうだったが、その物音を聞きとめたものらしく、誰か、中二階の
腰窓をあけたかと思うと、梯子の上から、 「おばさん」 と呼ぶ声がした。 若々....