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腰間
「腰間〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
腰間の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
「一殺といえども殺は殺、なぜその残虐を敢てするな?」 「では俺からお前へ訊こう。
腰間に秋水を何故横たえるな?」 「すなわち悪魔降下のためよ」 「その悪魔はどこに....
「運命」より 著者:幸田露伴
たまいぬ。太祖時に御齢六十五にわたらせ給いければ、流石に淮西の一布衣より起って、
腰間の剣、馬上の鞭、四百余州を十五年に斬り靡けて、遂に帝業を成せる大豪傑も、薄暮....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
がらのように、人ざわりのガラガラした、無口な、変な隻眼を光らせている男だが……。
腰間《こし》の濡れ燕に催促されて、「人が斬りたい、人が斬りたい!」と、ジリジリ咽....
「煩悩秘文書」より 著者:林不忘
つめたい眼がきらめく。 同時に、からだ一つ崩さずに、いま猿の血をなめたばかりの
腰間《こし》の利剣が、音もなく、白く伸びて――法外先生は、たちまち肩口を押さえて....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
った由(『古今武家盛衰記』一九)。これは『斉東野語《せいとうやご》』に出た野婆の
腰間を剖いて印を得たというのと、大瓶猩々の謡に「あまたの猩々大瓶に上り、泉の口を....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
、普通の黒鞘《くろざや》武蔵太郎安国と奇妙な一対をなして、この夜から諏訪栄三郎の
腰間《こし》に納まることとなった。
化物屋敷《ばけものやしき》
うすあばた....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
本門之丞を胴輪斬りに、その血を味わった妖刃濡れ燕は、何ごともなかったかのように、
腰間にねむっている。
足をはこぶたびに、例のおんな物の下着が、ぱっぱっと、夜眼....
「赤格子九郎右衛門」より 著者:国枝史郎
椅子を進めましたので、私は黙って腰掛けました。 すると、覆面のその水夫は、私の
腰間の両刀へ、屹と両眼を注ぎましたが、 「失礼ながら其両刀、天晴業物でござりまし....
「天狗外伝 斬られの仙太」より 著者:三好十郎
んな時期でない。(焚火が燃え上る)ハハハ唸っているじゃないか。幸いにして未だ存す
腰間父祖の剣。 今井 (先程から身内の血が湧き立ってジリジリしていたのが、加多の....
「斬られの仙太」より 著者:三好十郎
んな時期でない。(焚火が燃え上る)ハハハ唸っているじゃないか。幸いにして未だ存す
腰間父祖の剣。 今井 (先程から身内の血が湧き立ってジリジリしていたのだが、加多....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
た例の無銘――しかし肥前長光ともいわれている――愛刀|物干竿を、久しぶりに、その
腰間に、長やかに横たえていた。 その刀は、三尺余もあるので、見るからに業刀と思....
「三国志」より 著者:吉川英治
終ったので、颯爽として帰途についた。七宝の利剣は燦として夜光の珠の帯の如く、彼の
腰間にかがやいていた。 曹操はまだ若い人だ。にわかに、彼の存在は近ごろ大きなも....