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腰骨
「腰骨〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
腰骨の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
対《いっつい》の美しい踊り手だった。葉子が「一二三」と相図をすると、二人は両手を
腰骨の所に置き添えて静かに回旋しながら舞い始めた。兵営の中ばかりにいて美しいもの....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
ーと下に動きだすと、呀ッという間もなくドーンと大きな音をたて、いやというほど額と
腰骨とを固いものにぶっつけた。骨がビーンと音をたてて震え、暫くは起き上ることもで....
「鍵から抜け出した女」より 著者:海野十三
上からゾロリとした着物のようなものを着せた。(和服らしい?) すると、こんどは
腰骨のあたりを、細い紐でギュウギュウと巻いた。それがすむと、なんだか胸のところへ....
「西湖の屍人」より 著者:海野十三
ぱずされて(酒精の祟りもあって)身体が宙にクルリと一回転した揚句、イヤというほど
腰骨をうちつけた。じっと地面にのびているより外に仕方がなかった。帆村が勇敢にも私....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
もうとするが、もう駄目だった。地球が一と揺れゆれると、堅い大地が、イヤというほど
腰骨にぶつかった。全身が、木の箱か、なんかになってしまったような感じだった。 「....
「海底大陸」より 著者:海野十三
とたおれてしまった。 「あッ、あ痛たッ」 なにやらかたいものに、いやというほど
腰骨をぶっつけた。手さぐりで、そこに、いすがひっくりかえっていたことが、やっとの....
「地球盗難」より 著者:海野十三
足ばかりだった。 彼は明るく燃える松の木の傍にこわごわ近よったが、やがて安堵の
腰骨を伸ばして呟いた。 「なアんだい。本物の爆弾か焼夷弾かと思えば、これァ脅かし....
「鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
もち》をついたからである。帆村と課長は、弾《はず》みをくらって大きく投げだされ、
腰骨をいやというほど打って、しばらくは起上ることが出来なかった。 そのうち火勢....
「火星兵団」より 著者:海野十三
て、やがてどさりと柔かい土の上に、なげだされた。
「あっ、いたっ!」
先生は、
腰骨のところを、したたかに打って、痛さのあまり、しばらくは、呼吸が出来ないほどだ....
「怪塔王」より 著者:海野十三
しょうか。それを思うと気が気ではなくなります。 「大利根博士、僕は、いますこしで
腰骨を折るところでしたよ。あ、おどろいた」 博士は、急に作り笑顔になって、 「....
「人造人間エフ氏」より 著者:海野十三
い井戸のような石牢の中につきおとされてしまった。正太も帆村も、とびこんだとたんに
腰骨をいやというほどうち、石牢の底で、死んだようになってぐったりところがっている....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
長。あの太刀川めに、またやられました。あっという間に、私たち二人は投げとばされ、
腰骨をいやというほどぶっつけたと思ったら、あのとおりひっくくられてしまいました。....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
ものですか。私は昨日、この日本の小猿めに床の上に叩きつけられたものです。そのとき
腰骨をいやというほど打ちつけて、しばらくは息もできないほどでした。その仇をとらな....
「悪獣篇」より 著者:泉鏡花
片頬痩せて、片頬肥く、目も鼻も口も頤も、いびつ形に曲んだが、肩も横に、胸も横に、
腰骨のあたりも横に、だるそうに手を組んだ、これで釣合いを取るのであろう。ただその....
「幸福な家庭」より 著者:井上紅梅
の子を抱いた。 彼が子供を抱いて行こうとすると、門の左の所には妻が立っていて、
腰骨を真直ぐにして両手を腰に置き、怒気憤々としてさながら体操の操練でも始めそうな....