腸結核[語句情報] » 腸結核

「腸結核〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

腸結核の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
追憶」より 著者:芥川竜之介
ている。 「これは僕の君に上げる最後の手紙になるだろうと思う。僕は喉頭結核の上に腸結核も併発している。妻は僕と同じ病気に罹り僕よりも先に死んでしまった。あとには....
播州平野」より 著者:宮本百合子
大の用心で、うかつにうれしがらないように抵抗した。 拘禁生活の七年目に、重吉が腸結核を患って、危篤に陥った。拘置所の医者が、ひろ子に「時間の問題です」と告げた....
風知草」より 著者:宮本百合子
を積極的に生かそうとする意志が一つもない環境の中で、猩紅熱《しょうこうねつ》から腸結核、チフスと患って、死と抵抗して来た。今度は、どうだろう、と、重吉の無言の格....
生あらば」より 著者:豊島与志雄
心は出来ないそうですが、種々|悉《くわ》しく手当を教わって来ました。」 壮助は腸結核の問題に就いては何にも云わなかった。老人に対しては常になすべき多くの気兼が....
父の形見」より 著者:豊島与志雄
だった。聊かも取乱したところがなかった。 君の家と遠縁に当る秋山が、喉頭結核と腸結核で入院してるうち、或る夜、拳銃で自殺をした。あの事件だ。初め喉頭結核で、次....