腹が張る[語句情報] » 腹が張る

「腹が張る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

腹が張るの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
桃太郎」より 著者:芥川竜之介
、桃太郎は彼等を家来にした後も、一通り骨の折れることではなかった。 その上猿は腹が張ると、たちまち不服を唱《とな》え出した。どうも黍団子の半分くらいでは、鬼が....
坑夫」より 著者:夏目漱石
人間なんだからおかしくなる。要するに御腹《おなか》が減って飯が食いたくなって、御腹が張ると眠くなって、窮《きゅう》して濫《らん》して、達して道を行《おこな》って....
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
ところから湧《わ》いた孑孑《ぼうふら》のようなものと思惟《しい》する。飯を食えば腹が張るに極《き》まっている。切れば血が出るに極っている。殺せば死ぬに極まってい....
街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
ものが見られる。 たとえば洋食や支那料理で二十銭から五十銭も奮発すれば、充分に腹が張るのがある。簡易の一汁一菜が十二銭|乃至《ないし》十五銭、かなりの出前弁当....
貧しき人々の群」より 著者:宮本百合子
ら、折々ゴクリ、ゴクリと喉を鳴らし合っていた。 子供等は年中腹を空かしている。腹が張るということを曾てちっとも知らない彼等は、明けても暮れても「食いたい食いた....