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腹が痛む
「腹が痛む〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
腹が痛むの前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
い出そうとすると、古藤はおっかぶせるように言葉を続けて、
「あなたはいったいまだ
腹が痛むんですか」
ときっぱりいって堅くすわり直した。しかしその時に葉子の陣立....
「根岸お行の松 因果塚の由来」より 著者:三遊亭円朝
いそ》をつかさせるより手段《てだて》はないと、それからというものお座敷へは出るが
腹が痛むの頭痛がするのと、我儘ばかり云っても海上は身請まで為《し》ようという熱心....
「満韓ところどころ」より 著者:夏目漱石
だくん》からいっしょに晩食《ばんめし》でも食おうと云う案内があったが、例のごとく
腹が痛むので、残念ながら辞退して、寝室で肉汁《ソップ》を飲んで寝てしまった。朝起....
「朱日記」より 著者:泉鏡花
ょんぼりしている。小使溜に。」 「時ならぬ時分に、部屋へぼんやりと入って来て、お
腹が痛むのかと言うて聞いたでござりますが、雑所先生が小使溜へ行っているように仰有....
「足迹」より 著者:徳田秋声
通いを続けさせていた。 六十四 三人で安火に当っているうちに、磯野は
腹が痛むと言い出して、そこへ突っ伏した。お増は押入れから自分の着物を出して来て、....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
り。お雪は遁帰る機掛もなし、声を立てる数でもなし、理窟をいう分にも行かず、急にお
腹が痛むでもない。手もつけられねば、ものも言われず。 径ややその半を過ぎて、総....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
も進まない。雨でも降って少し冷えると、三、四回も便所へ通う。そして夜なぞはひどく
腹が痛む。医者もまん性だろうと言うし、僕もあるいは幸徳か横田※のようになるのじゃ....
「父の形見」より 著者:豊島与志雄
。うまい物をたべると、先ず君にたべさせたいと思って、そして一人でゆっくりたべる。
腹が痛むと……。」 とぎれたところへ、彼女がふいに云った。 「
腹が痛むと……。....
「憑きもの」より 著者:豊島与志雄
ながら、今日という一日一日を私は過した。身体は変調だった。時あって、胃が痛む、横
腹が痛む、腰がふらふらする、膝ががくがくする、頸筋がひきつる。頭の中にはいつもぼ....
「街はふるさと」より 著者:坂口安吾
所の往復には、いつも、壁に手を当てて、身体を支えなければならなかったが、その日は
腹が痛むので、時々壁にもたれて休んだ。便所から戻ると、のめるように部屋へ倒れこん....
「おせん」より 著者:邦枝完二
字、なんで急に唖のように黙り込んじゃったんだ。話して聞かせねえな。どうせおめえの
腹が痛む訳でもあるめえしよ」 柘榴口から流しへ出て来た春重の様子には、いつも通....