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腿骨
「腿骨〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
腿骨の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海に生くる人々」より 著者:葉山嘉樹
らは、ことに小倉は三上よりも体力が非常に劣っていたので、肩から背へかけた部分、大
腿骨《だいたいこつ》の部分などに、熱を感じて来たのであった。それと共に、二人とも....
「武装せる市街」より 著者:黒島伝治
うにブラさがっている片腕を、三角巾で首に吊って柿本は、木谷らと、屍室へ歩いた。大
腿骨が砕けた黒岩は動けなかった。院庭から見える市街は荒廃し切っていた。踏み折られ....
「一足お先に」より 著者:夢野久作
青白い股の切り口が、薄桃色にクルクルと引っ括っている。……そのまん中から灰色の大
腿骨が一寸ばかり抜け出している。……その膝っ小僧の曲り目の処へ、小さなミットの形....
「宝島」より 著者:佐々木直次郎
を比喩的に用いたのである。 六二 海賊旗。――黒地に白く頭蓋骨と二つの交叉した大
腿骨とを染め抜いた海賊の旗。 六三 半潮。――満潮と干潮との中間。 六四 パルマ....
「氷河」より 著者:黒島伝治
しこんでいた。皆と年は同じに違いないが、十八歳位に見える男だ。その男はいつも、大
腿骨を弾丸にうちぬかれた者よりも、むしろ、ひどく堪え難そうな顔をしていた。 彼....
「長崎の鐘」より 著者:永井隆
の叫び。しかし私たちはもう七人の仲間を死んだものと諦めていた。皮膚科の崎田君は大
腿骨折で身動きもかなわず、今壕の中に寝せてあるという。藤本君は講堂の床下から九死....