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「膚身〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

膚身の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
絵本の春」より 著者:泉鏡花
思った真赤なのが、糠袋よ、なあ。麝香入の匂袋ででもある事か――坊は知るまい、女の膚身を湯で磨く……気取ったのは鶯のふんが入る、糠袋が、それでも、殊勝に、思わせぶ....
歌行灯」より 著者:泉鏡花
に――ふっくりしたのが、あわれに窶れた――頤深く、恥かしそうに、内懐を覗いたが、膚身に着けたと思わるる、……胸やや白き衣紋を透かして、濃い紫の細い包、袱紗の縮緬....
燕と王子」より 著者:有島武郎
細いひとり旅をする事になりました。 秋の空は高く晴れて西からふく風がひやひやと膚身にこたえます。今日はある百姓の軒下、明日は木陰にくち果てた水車の上というよう....
地上」より 著者:島田清次郎
求めていた。 秋も深くなって来ていた。太陽の照り輝く日中でも音もなく吹く秋風は膚身にこたえて寒かった。夕暮、野に立ってひるごる曠野を望み見るとき、一面に黄色か....