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膝を崩す
「膝を崩す〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
膝を崩すの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「仇討三態」より 著者:菊池寛
がたさが彼の心身に、ひしひしと浸み渡った。 彼が開枕板の鳴るのを合図に、座禅の
膝を崩すまで、彼の心は初夏の夜の空のように澄み渡って、一片の妄念さえ痕を止めてい....
「黴」より 著者:徳田秋声
ような顔は、前よりはいくらか落ち着いてもいたし、媚かしさも見えた。そして遠慮なく
膝を崩すような客に対する時の調子も、笹村が気遣ったほどには粗雑でもなかった。 ....
「大捕物仙人壺」より 著者:国枝史郎
も作法があった。 「簡単」ということが卑しまれ「面倒臭い」ということが尊ばれた。
膝を崩すことも出来なければ寝そべることも出来なかった。あらゆるものに敬語を付け、....
「妾宅」より 著者:永井荷風
ゆるみを締直《しめなお》し、縁側《えんがわ》に出て手を清めてから、折々窮屈そうに
膝を崩す事はあっても、決して胡坐《あぐら》をかいたり毛脛《けずね》を出したりする....