膝を打つ[語句情報] »
膝を打つ
「膝を打つ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
膝を打つの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「虞美人草」より 著者:夏目漱石
と宗近君は感心して仏見笑を眺《なが》めている。 「うん」と老人は思い出したように
膝を打つ。 「一《はじめ》あの花を見た事があるかい。あの床《とこ》に挿《さ》して....
「街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
ぬ」 と。この言葉を味わって見ると、云うに云われぬ皮肉な意味が出て来て、思わず
膝を打つようなところがある。 誰でも自分のわるいことを弁解をして塗りかくすため....
「旅愁」より 著者:横光利一
いられた家もお忘れで、他愛もない。」
老婆もおどろいたと見えて、ちょっと矢代の
膝を打つ手真似をしてから優しく口に手をあてた。いったいこの地方は浄瑠璃の染み入っ....
「後光殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
ゃないか。そして、それから、僕の仮説が出発しているのだよ」 「成程」検事が思わず
膝を打つと、 「すると、催眠術かね?」と熊城も思わず引き入られたように叫んだ。 ....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
刻《いつつ》になると、とつぜんカッと眼を見ひらいて、 「〆《しめ》たッ」 と、
膝を打つ。ヘラヘラ笑いながら自堕落《じだらく》に身体を投げだし、ゴロリと板敷のう....
「採峰徘菌愚」より 著者:佐藤垢石
えはないか、というので銘々想を練った。ところがややあって、斜酣があるあると言って
膝を打つのだ。 採蜂ハイキングがよかろう、と言う。採蜂ハイキングというのは一体....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
そうかと思うと、時にゃがらりと巫山戯出して、肩へつかまる、羽織の紐を引断る、
膝を打つ、擽る。車夫でも待っていないと、帰りがけに門口からドンと突飛ばす、もっと....
「古事記」より 著者:太安万侶
りなさい。 雨をやませて行きましよう。 ここにその大前小前の宿禰が、手を擧げ
膝を打つて舞い奏《かな》で、歌つて參ります。その歌は、 宮人の足に附けた小鈴が....