» 膝を正

「膝を正〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

膝を正の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
おもいやりが無さすぎます」 「御息女さま」 と、雪之丞は、かたちをあらためて、膝を正して、 「あなたさまは、わたしを、おなぶりあそばすのでござりますか? いや....
錦染滝白糸」より 著者:泉鏡花
釈す。 欣弥、不器用に慌しく座蒲団を直して、下座に来り、無理に白糸を上座に直し、膝を正し、きちんと手をつく。 欣弥 一別以来、三年、一千有余日、欣弥、身体、髪膚....
傷痕の背景」より 著者:豊島与志雄
膳に向っている。膳――黒塗りの大きな餉台、その横手に、彼杉本も、同じ料理を前に、膝を正している。夫人の手で、二人の杯へ、九谷の銚子から、燗のぬるめの白鶴が、代る....
雪の宿り」より 著者:神西清
たものでございます。そういうお席で、お伴について来られた松王様が、傍らにきちんと膝を正されて、易だの朱子だのと申すむずかしいお話に耳を澄ましておられるお姿を、わ....
次郎物語」より 著者:下村湖人
くれたね。」 「先生、僕、申しわけないことをしてしまいました。」 次郎は急いで膝を正し、縁板に両手をついた。 「血書のことが気になるのか。」 と、朝倉先生は....
この握りめし」より 著者:岸田国士
ち昇らせていた。 それでも、客人への礼は心得ていると見え、やおら起きあがつて、膝を正しながら、 「あ、時どきお顔をみて知つています。お巡りさんはどこにいてもす....
名人地獄」より 著者:国枝史郎
りを見廻すと人気がなく、波の音ばかりが高く聞こえた。「よし」というと岩の根方に、膝を正して坐ったが、まず風呂敷の包みを解き、取り出したのは少納言の鼓、調べの紐を....
南国太平記」より 著者:直木三十五
春は、常磐津のほか、流行唄も教えていた。 襖を開けた次の間で、若い衆が、三人、膝を正して 錦の金襴、唐草模様 お馬は栗毛で、金の鞍 さっても、見事な若衆振り....
漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
っていた漱石氏の模様が昨日の出来事の如くはっきりと眼に残っている。漱石氏は洋服の膝を正しく折って静座して、松山鮓の皿を取上げて一粒もこぼさぬように行儀正しくそれ....
釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
て、この説はかなりに有力になり、今までき印だのきの字だのと呼んでいたものが、急に膝を正してお艶様さまと奉《たてまつ》る始末。なんのことはない、裏京橋の一帯が今日....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
、そういった。 司会者格の孫兵衛丞は、 「では、御礼を」 「はっ」 六名は、膝を正し、両手をつかえて、そこから見える――夜空にも白く仰がれる――小倉城へ向っ....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
台所の方を皆して手伝わしてもらいます」とのことに、いよいよ恐縮した。そこで後刻、膝を正して、皆さんとちょっとお目にかかる。 この地方には八鬼山だの九鬼だのと、....
茶漬三略」より 著者:吉川英治
。隔意のない御意見もあらば、聞かせて戴きたいものであるが」 いうと、光秀様は、膝を正して、 「真実、そのお志ならば、不肖光秀が、再び牢人いたして、密かにお使い....
黒田如水」より 著者:吉川英治
その体を見ては、たとえ一族老臣であろうと、我意を張っていられなかった。各※急いで膝を正し、また襟元をあらためた。播州の一隅から出ない地方城主の家中でも、久しいあ....
濞かみ浪人」より 著者:吉川英治
門は待っていた言葉を聞いたように思った。そこで彼も、努めて、着物の前を合せたり、膝を正そうとしたが、生憎ともう、手のほうがいう事をきかないらしい。かえって、妙に....