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「膝節〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

膝節の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
高野聖」より 著者:泉鏡花
気臆《きおくれ》がして足が筋張《すじば》ると石に躓《つまず》いて転んだ、その時|膝節《ひざぶし》を痛めましたものと見える。 それからがくがくして歩行《ある》く....
日は輝けり」より 著者:宮本百合子
だろうか? 悪そのものに、興味を持っているのでない者は、踏みこたえよろよろとする膝節が、ガックリ力抜けするまでに、どのくらい体中の力を振り搾るか分らない。けれど....
草迷宮」より 著者:泉鏡花
急に柔かく、ほんのりと暖かに、ふっくりと綿を踏んで、下へ沈みそうな心持。他愛なく膝節の崩れるのに驚いて、足を見る、と白粉の花の上。 と思ったがそれは遠い。この....
怪しき旅僧」より 著者:田中貢太郎
かけた後で左右の足を踏み延ばして、それを炉縁に当て何時の間にか傍に来ていた鉈で、膝節から薪を割るようにびしゃびしゃと叩き切って、其の切れを地炉の中にくべると、火....
バットクラス」より 著者:岡本かの子
ったのだのに。夫人はこれほどうまそうに飲む老人の嗜慾に嫉妬を感じた。 生々しい膝節を出してスカートのような赤縞のケウトを腰につけたスコットランド服の美貌の門番....
白峰の麓」より 著者:大下藤次郎
一方ではあるが、久しく歩行かぬためか、足の運びが鈍い、爪先が痛む、コムラが痛む、膝節がいたむ、腿がいたむ、終には腰までも痛む、今からこんなことではと気を鼓しつつ....