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「膝詰〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

膝詰の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:ゴーゴリニコライ
汰にして佐官夫人を法廷へ突き出してやろうか、それとも自ら彼女のところへ乗り込んで膝詰談判をしてやろうかなどととつおいつ頭の中でいろんな計画を立てていた。と、不意....
夫婦善哉」より 著者:織田作之助
決っているが、それで泣寝入りしろとは余りの仕打やと、梅田の家へ駆け込むなり、毎日膝詰の談判をやったところ、一向に効目がない。妻を捨て、子も捨てて好きな女と一緒に....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
しは口惜しいからあのおきんをいじめ殺した。さあ、それが悪ければどうともしてくれと膝詰めで談判したんです。永太郎は蒼くなってふるえたそうですけれども、もともと自分....
浮動する地価」より 著者:黒島伝治
を血ばしらすのは当然だった。 「そんじゃ、こっちも、みんなで、ほかの重役のとこへ膝詰談判に行こうじゃないか。伊三郎が、そんなことをしくさるんなら、こっちだって、....
謀叛論(草稿)」より 著者:徳冨蘆花
いまだ大ならぬ内に、下僚ではいけぬ、総理大臣なり内務大臣なり自ら幸徳と会見して、膝詰の懇談すればいいではないか。しかし当局者はそのような不識庵流をやるにはあまり....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
目標を定めて四五年がかりで粛正をはからねばならぬ性質のもので、今日の会見も、何も膝詰談判して決闘を申込むようなゆとりのないものではない」云々(『東朝』三五年七月....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
つ》の下っぱのおっちょこちょいを相手に、人選をするとは怪しからん。 と言って、膝詰めで来たものもあれば、ビタちゃんのお袖にすがって、ぜっぴ、お刺身のツマになり....
反抗」より 著者:豊島与志雄
―そんなものをいつも持って歩いてる奴なんだ――それをつきつけて、これに何か書けと膝詰談判を始めたものだ。無理に返事を引ったくろうって寸法さ。すると、お清の奴、さ....
生前身後の事」より 著者:中里介山
こにいたのであるが、そこへ山本移山君がやって来て、どうか一つ止めて貰いたいという膝詰談判だ。 そこで余輩は云った、それは松岡君との約束もあるが、小生はそんな約....
番町皿屋敷」より 著者:岡本綺堂
れているのであるから、若い腰元の小さな胸は安まらなかった。まして、今日は伯母様が膝詰めの掛合いである。たとい一旦はこのままに済んでも、その行末が危ぶまれるので、....
魔都」より 著者:久生十蘭
ブレミャー礦山産出。安南帝国皇室所蔵) 十五、風前の燈火の事 並に膝詰談判の事 誰か扉を叩く。この音で夕陽新聞雑報記者古市加十は、今しも帝....
巷説享保図絵」より 著者:林不忘
のを入れている商人たちが不安になってくる。黙っていない。大挙して、具足屋東兵衛に膝詰め談判をした。たった今払いをしてくれなければ、もうつけがけで仕込みをしてもら....
秋深き」より 著者:織田作之助
ん。言うだけやったら、なんぼ言うたかてあんたは飲みなはれんさかい、こら是が非でも膝詰談判で飲まさな仕様ない思て、買うて来ましてん。さあ、一息にぱっと飲みなはれ」....
小説 円朝」より 著者:正岡容
なく圓太郎は玄正に対し、ヘイコラしてしまうのが常だった。 さて今度その二人から膝詰で、小圓太の次郎吉を高座から退かせろと談じ付けられたのだった。 ウンもスー....
白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
たために債が迫った。顧みないにした処で、受合った義理は義理で、退引ならず二階で、膝詰の揮毫となる処へ、かさねて、某新聞の記者、こちらは月曜附録とかいう歌の選の督....