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「膝関節〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

膝関節の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
い》を塗るに用いた。ペピイスの『日記《ダイヤリー》』一六六四年正月の条に兎の足を膝関節込みに切り取って佩ぶれば疝痛《せんつう》起らずと聞き、笑い半分試して見ると....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
。でも、どうにか押し隠して、自分の自由のある夜の世界を楽しんでいたが、息切れと、膝関節炎になって、日本館の長い廊下や、西洋館の階段を終日歩き廻る役は、だんだんつ....
球突場の一隅」より 著者:豊島与志雄
び上って球台の上に腰掛けた。そして両足をぶらぶらと動かした。空間に触る蹠の感じと膝関節の軽い運動とが、彼女の心を楽ました。それは彼女が幼い時からそのままに持って....
反抗」より 著者:豊島与志雄
。距離が妙に縮まって見える。気圧が極度に低くなったような心地。 歩いていると、膝関節に怪しい感じがする。足の運動が、非常に力強いわりに重々しい。変に自分の意志....
小説中の女」より 著者:豊島与志雄
それ以来一家は零落しみさ子は学校を退ったのであるが……その折左足を挫いて、それが膝関節の神経痛となり、今でも時々痛むことがあった。そして向う脛の両側に、大きなお....
勉強記」より 著者:坂口安吾
。日本製の梵語辞典というものはないのである。これを十分も膝の上でめくっていると、膝関節がめきめきし、肩が凝って息がつまってくるのであった。これを五時間ものせてい....
土地に還る」より 著者:豊島与志雄
傷の跡に眼をやるのでした。 彼女自身、五体が満足ではなく、少しく跛でした。右の膝関節の屈曲がなめらかでなく、そして右足がちょっと長すぎるか短かすぎるかして、歩....
海豹島」より 著者:久生十蘭
すっかり脱け落ちて、わずかに残った眉毛の毛根が血膿をためていた。これから推すと、膝関節にも腫脹がはじまっているのだろう。のろのろと動きまわるのがその証拠だった。....
新西遊記」より 著者:久生十蘭
、正蔵千四十四巻は八年後の明治四十一年、卅七歳の四月八日に写了した。前年の秋から膝関節に炎症をおこしていたが、四十一年の正月匆々|壊疽《えそ》になり、正蔵を写了....
墓地展望亭」より 著者:久生十蘭
しへではなく、何か、ある高いただ一人のものへの、心からの謝辞だった。 両腕と両膝関節の負傷は、思ったほどひどいものではなかった。どちらにも骨折はなく、男たちに....