»
膸
「膸〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
膸の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「伯爵の釵」より 著者:泉鏡花
をツト挙げて、鬢の後毛を掻いたついでに、白金の高彫の、翼に金剛石を鏤め、目には血
膸玉、嘴と爪に緑宝玉の象嵌した、白く輝く鸚鵡の釵――何某の伯爵が心を籠めた贈もの....
「半島一奇抄」より 著者:泉鏡花
しかし、贅沢といえば、まことに蘭飯と称して、蘭の花をたき込んだ飯がある、禅家の鳳
膸、これは、不老の薬と申しても可い。――御主人――これなら無事でしょう。まずこの....
「霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
え、急いては事を為損ずるから、宜しく精神を臍下丹田に納めて以て、即ち貴方ようく脳
膸を鎮めずんばあるべからず、怒然として心を静め給え」 茂「へえ有難う……ございま....
「雪柳」より 著者:泉鏡花
ねだりの無理非道よりも泣かされたぞ、に、に。牝、牝も骨身……肩、腰、胸、腹、柔い
膸まで響いてこたえておろうに。洞斎兄がや、足腰の立たん中気の病人がや、四年越、間....
「教育の目的」より 著者:新渡戸稲造
うと、教育というものは程度を定め、これ以上進んではならぬといって、チャンと人の脳
膸を押え附けることの出来ないものであるからだ。 少年が大工になろうと思って工業....
「粟田口霑笛竹（澤紫ゆかりの咲分）」より 著者:三遊亭円朝
丈助を狙って上って参りまする処を、丈助が狙い打に切つけ、たゝみかけて禿たる頭の脳
膸を力に任せて割附ける。 勇「アッ……アヽおのれ丈助、能くも己を欺いて斯る処へ突....