臍繰り[語句情報] »
臍繰り
「臍繰り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
臍繰りの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「あやかしの鼓」より 著者:夢野久作
《つか》い果たしたものか、昨夜突然高林家に忍び入って恩師を縊《くび》り殺してその
臍繰りと名器の鼓を奪って逃げた。 ▲彼は数日前から高林家の門前に乞食|体《てい》....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
、薄気味わるい眼付の男だった。 「お蔭さまで、助りますよ」歯の抜けたお婆さんが、
臍繰り金の財布を片手でソッと抑えながら、これに和した。 「だが、毒瓦斯が来ると、....
「縮図」より 著者:徳田秋声
出してみたらどうかね。」 母が言うので銀子もその気になり、いくらかの手持と母の
臍繰りとを纏めて株を買い、思ってもみなかったこの商売に取りついたのだった。銀子の....
「爆弾太平記」より 著者:夢野久作
付かせないように、極力警戒しているんだからね。北洋工船、黒潮漁業の両会社は彼奴の
臍繰り金で動いていると云っていい位だ。……その次が現在大阪で底曳大尽と謳われてい....