臘月[語句情報] » 臘月

「臘月〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

臘月の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
冬の日」より 著者:梶井基次郎
り覚まされた虻が茫漠《ぼうばく》とした堯の過去へ飛び去った。その麗《うらら》かな臘月《ろうげつ》の午前へ。 堯《たかし》の虻《あぶ》は見つけた。山茶花を。その....
十二支考」より 著者:南方熊楠
画き以て凶を禦《ふせ》ぐなり〉、わが朝|鍾馗《しょうき》を五月に祭るが、支那では臘月に祭ったと見えて、明の劉若愚の『四朝宮史酌中志』二十辞旧歳の式に〈室内福神鬼....
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
美女の手を引きて、あくる日の昧爽に浜崎を立ち出で、東の方を志す。折ふし延宝二年|臘月朔日の雪、繽紛として六美女の名に因むが如く、長汀曲浦五里に亘る行路の絶勝は、....
葛飾土産」より 著者:永井荷風
、ここにこれを識《しる》した。時維《ときにこれ》昭和廿二年歳次|丁亥《ていがい》臘月《ろうげつ》の某日である。 ○ 千葉街道の道端に茂っている....