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臚
「臚〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
臚の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「虞美人草」より 著者:夏目漱石
下《した》に住まずして、半滴《はんてき》の気韻《きいん》だに帯びざる野卑の言語を
臚列《ろれつ》するとき、毫端《ごうたん》に泥を含んで双手に筆を運《めぐ》らしがた....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
公使参内のうわさは早くも京都市民の間に伝わった。往昔、朝廷では玄蕃の官を置き、鴻
臚館を建てて、遠い人を迎えたためしもある。今度の使節の上京はそれとは全く別の場合....
「縮図」より 著者:徳田秋声
辺で食うことにしていたが、彼は元来夜店のステッキと綽名されたほどでつるりとした頭
臚に、薄い毛が少しばかり禿げ残っており、それが朝の起きたてには、鼠の巣のようにも....
「仮装人物」より 著者:徳田秋声
つであった。役としての春藤某の悲痛な運命の下から、彼の大きな箇性が、彼の大きな頭
臚のごとく、愉快ににゅうにゅう首を持ちあげて来るのが面白かった。 「ふふむ!」 ....
「源氏物語」より 著者:紫式部
ようになっている右大弁《うだいべん》の子のように思わせて、皇子を外人の旅宿する鴻
臚館《こうろかん》へおやりになった。 相人は不審そうに頭《こうべ》をたびたび傾....
「日本上古の硬外交」より 著者:国枝史郎
書が矢張りふたたび煬帝に遣わされたがその文章は「東天皇敬んで西皇帝に白す。使人鴻
臚寺の掌客裴世清至りて、久しき憶方に解けぬ。季秋薄冷、尊何如。想うに清愈ならん。....
「俳人蕪村」より 著者:正岡子規
る霞《かすみ》かな 滝口に燈《ひ》を呼ぶ声や春の雨 白梅や墨|芳《かん》ばしき鴻
臚館《こうろくゎん》 宗鑑《そうかん》に葛水《くずみづ》たまふ大臣《おとど》かな....
「国号の由来」より 著者:喜田貞吉
以て我が国号となすべき程のものではなかった。 隋の煬帝我が国書を見て悦ばず、鴻
臚卿に命じて曰く、「蛮夷の書礼なきものあらば、復以て聞する勿れ」とある。「復以て....
「古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
状を、あるいは男女酔歓の状を演出したのである。 林邑楽には右のほかに迦陵頻、陪
臚破陣楽、羅陵王入陣楽、胡飲酒(酔胡楽)などがある。これらもバラモンの神話から説....
「三国志」より 著者:吉川英治
阿瞞、また吉利ともいう者です。すなわち漢の相国曹参より二十四代の後胤にして、大鴻
臚曹崇が嫡男なり。洛陽にあっては、官騎都尉に封ぜられ、今、朝命によって、五千余騎....